2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

東京バンドワゴン

作者:小路幸也|集英社文庫 東京の下町で、明治時代から続く老舗の古本屋「東京バンドワゴン」が舞台。 主人の勘一は3代目の79歳だが、まだまだ元気で店番をしている。 先年、妻を亡くしているが、その妻が幽霊として話の語り手となっているのは斬新。 家族…

右翼の街宣車

昭和の日の祝日ということで、靖国神社に右翼の街宣車が押し寄せてきた。 神社の前ではさすがに音楽は鳴らしていなかったから、うるさくはなかった。 でも、外出すると、靖国神社に向かう街宣車が軍歌を鳴らしながら、走っていた。 「千葉」とか「熊谷」ナン…

盛岡からさらに北へ

8時半過ぎに盛岡を出発。花巻経由で、釜石線に乗る。 天気もよく、桜が綺麗に咲いていた。遠野でたくさんの人が降りた。 自分も遠野で見物したかったが、ここで降りると、その後の予定はこなせない。 釜石には11時過ぎに着いた。時々雲に覆われるが、天気は…

盛岡に行く

日本地図をボーッと見ていると、東北地方に行きたくなった。 新幹線がすべて禁煙ということで、一瞬諦めようしたが、思ったほど時間がかからないことがわかったので、出かけることにした。 とりあえずホテルの予約はしたが、今朝起きた時までルートは考えな…

日刊スポーツ

もう20年近く日刊スポーツを購読しているが、最近は読まない記事が増えた。 特に最終面にテレビ欄が移り、ここの内容が恐ろしくつまらなくなった。 今日の土曜日はオカマが美を語るコーナーだが、誰がこんなモノを読みたいのだ? 競馬面も大阪に比べると、記…

聖火リレー

世界中で混乱を巻き起こした北京五輪の聖火が、明日長野の街を走る。 あちこちで抗議活動に晒され、中国は聖火防衛隊の青ジャージ軍団を伴走させている。 平和の祭典の開催を告げるリレーなのに、もはや目的を見失っているようだ。 中国がムキになって、必死…

千日紅の恋人

作者:箒木蓬生|新潮文庫 主人公の時子は40歳手前の独身で、父が遺した扇荘というアパートの管理人をしている。 時子は最初の夫を交通事故で亡くし、2度目の夫は極度のマザコンで離婚することになった。 老朽化が進む扇荘には、様々な問題を抱えた住民がお…

秋葉原で買い物

久々に電車に乗り、秋葉原に行った。 たいして込んでもないし、5分ほどの乗車だったが、ストレスを感じた。 東京に出てきて5年間、電車に乗らない生活が続いているので耐性がなくなってしまった。 もはや電車通勤は大阪に戻っても無理だろうな。まして、東京…

震度0

作者:横山秀夫|朝日新聞出版 阪神大震災の前日、N県警警務課長の不破が姿を消した。 人望もあり、警察の内情に詳しい不破の失踪は秘密にされる。 警察庁キャリアで本部長の椎野は、不破の失踪に明らかにショックを受けていた。 警務部長の冬木もキャリアで…

面白くない本

自分は本屋で立ち読みはしない。他のお客さんに迷惑になると思っている。 本屋で手に取った本はオビや裏書を見て、買うことにしている。本はそんなに高いものではない。 で、毎月20冊ほどの本を買っているのだが、7,8冊に1冊は面白くないモノを買ってしまう…

新・殺人百科データファイル

作者:日高恒太朗|新人物往来社「別冊歴史読本」新・殺人百科データファイル―明治・大正・昭和・平成殺人の貌101 (別冊歴史読本 6)作者: 日高恒太朗出版社/メーカー: 新人物往来社発売日: 2008/03メディア: ムックこの商品を含むブログ (1件) を見る明治時…

正義の証明(上・下)

作者:森村誠一|幻冬舎文庫 様々な悪の手口を紹介した「悪魔のガイドブック」を読み、少年達がレイプ事件を起こす。 その本を出版した社長が「私刑人」と名乗る男に襲われ、本を絶版にすることを発表する。 表参道に近いアパート「河合荘」に引っ越してきた…

陰陽座

数年前に日本のジャパメタを聞きたくなった。 そこで手に入れたのは「陰陽座」と「犬神サーカス団」というバンドのアルバムだった。 おどろおどろしく、なぜかコミカルな犬神サーカス団と、正統派のメタルの陰陽座。 おまけに両者ともおかしな衣装だった。白…

あわただしく帰阪

所用のため、10時過ぎに新幹線に乗り、大阪へ向かう。 新幹線に乗るときは、いつもグリーン車に乗ることにしている。 ひかり限定になるが、エクスプレス予約を利用すると、東京−新大阪間が1万4千円だ。 グリーン車は盆や年末年始の繁忙期にならない限り、い…

愛しの座敷わらし

作者:荻原浩|朝日新聞出版 食品会社に勤める晃一は、半ばリストラの形で、地方の支社へ転勤の辞令が下りる。 晃一は冷え切った家族の関係を取り戻すために、ど田舎の古い一軒家に住居を定めた。 妻の史子は家庭を顧みない夫と、少し呆けが始まった姑にイラ…

見知らぬ方に感謝

携帯電話を落とした。そのことに気づいたのは、落としてから12時間後だった。 以前は携帯電話を家に置いていたのだが、最近、ポケットに入れていることが多かった。 朝、Gジャンのポケットに携帯を入れ、自転車に乗って出勤。 九段の坂を下っているときに、…

大相撲タブー事件史

別冊宝島 1059 大相撲は週刊誌などで、八百長問題が取り上げられるが、こういう本になるのは珍しい。 第1章は朝青龍を取り巻くタニマチや、ドルジ本人の問題と協会の対応のマズさが取り上げられている。 第2章は千代の富士が行っていたとされる八百長問題を…

TENGU

作者:柴田哲孝|祥伝社文庫 昭和49年に群馬の寒村で起きた一家虐殺事件。死体は素手で破壊されていた。 ベトナムから撤退してきた米軍の関与が疑われるが、事件は迷宮入りする。 村人達は天狗の仕業だと噂しあい、実際に巨大な犯人の目撃情報があった。 当…

神保町の中華料理屋

自宅近くは不思議と中華料理屋が多い。特に神保町はあちこちに点在する。 基本的に汚い店には入らないようにしているが、美味しい店も多い。 一番気に入っているのは学士会館にある「紅楼夢」で、歴史のある建物は落ち着いた気分になる。 昼の定食しか利用し…

墓標なき墓場

作者:高城高|創元推理文庫 日本ハードボイルドの礎を築いたといわれる伝説の作家による作品。 昭和33年の北海道東部の霧に煙った釧路が舞台。 その年の夏の未明、運搬船が沈没し、乗員6名全員が死亡した。 その直後、入港しようとしたさんま漁船が、岸壁に…

帰還せず 残留日本兵六十年目の証言

作者:青沼陽一郎|新潮社 敗戦から60年以上経ち、実際に戦場に行った人たちの数も少なくなっている。 この本は戦後も日本に戻らず、ミャンマーやインドネシアなどに残った兵士のその後を描いている。 「どうして、あなたは日本に帰らなかったのですか」と筆…

くいだおれ閉店

くいだおれが7月上旬で閉店するというニュースを聞いた。 通天閣、グリコの看板、かに道楽のカニと並び、ランドマークだったので寂しい思いだ。 洋食のコースから、和食、寿司、鍋料理まで何でもあったし、不味くはなかった。 でも、また食べたいというほど…

聖火ランナー

北京オリンピックの聖火ランナーが、ロンドンやパリで襲撃されている。 このあと、ロサンゼルスでリレーをするようだが、不穏な雰囲気だ。 日本には4月26日に上陸し、長野市内を総勢80人がリレーする。 日本でもハプニングが起きるのだろうか? 星野仙一や…

タッチアップ

作者:田澤拓也|エクスナレッジ 弱小県立高校が甲子園を目指す野球小説。 神奈川県の北桜高校は40年前に甲子園で準優勝をしたことがあったが、近年は低迷していた。 ところが、左腕ピッチャーの伊達と捕手の宮武など、近辺の有力選手がこぞって入学する。 …

四畳半神話大系

作者:森見登美彦|角川文庫 まず、文体にはとっつけなかった。オタク丸出しの偽悪的な文章は居心地が悪い。 それはデビュー作の「太陽の塔」でも感じたことだった。 でも、この作品は「太陽の塔」に比べ、話の構成は向上し、格段に面白くなっていた。 主人…

ガソリン値下げ

報道番組で、値段が下がったスタンドに列を成している車の映像を見ると浅ましく感じる。 都心の街中に住んでいると、車の必要性はまったく無いし、うろうろしている車は邪魔な存在だ。 でも郊外に住む人には車は生活の足として不可欠なモノとなっているので…

九段の桜

満開のうちに桜を見ておこうと思うが、人が多すぎてそんな気になれずにいた。 それでも自宅の窓から千鳥が淵の桜を眺めていると、近くで見たくなった。 玄関の廊下には舞い散る桜の花びら。歩いて靖国通りに出たが、その時点で後悔。 何でこんなに人がいるの…

棲家

作者:明野照葉|ハルキ・ホラー文庫 希和は恋人と過ごす時間を確保するために、新しい部屋に引越した。 その家は風変わりな洋館で、非対称な造りと、動物のレリーフがちりばめられていた。 家賃は5万円と安く、希和は気に入ったが、恋人も友人もその家に嫌…

懐郷

作者:熊谷達也|新潮文庫 昭和30年代を舞台に、様々な環境で生きる人(主に女性)たちを描いた短編集。 「磯笛の島」は海女だった妻を事故で亡くし、島を離れた男が、再び島に戻り、再婚する話。 「オヨネン婆の島」はテレビ放送が始まったのに、電気も来な…

実録サイコ恐怖画像

月刊裏モノジャパン5月号別冊 普段、コンビニで売っている本は買わないが、これは表紙を見て即買い。 心を病んだ画家が、進行していく病の中で描いた絵。 シリアルキラーたちが描いた絵。 19歳の女性が飛び降り自殺前に撮った写真。 廃墟スポットに残された…