2006-01-01から1年間の記事一覧

2006年今年面白かった本

仕事は今日で終わりで、明日は大阪に帰る。 たぶん今年の記述も最後なので、今年読んだ本の中で面白かった本を挙げることにする。 今年、ここのダイアリーで取り上げたものは200冊近くある。 ちなみに今年発表された小説ではなく、あくまで自分が今年読んだ…

長崎乱楽坂

作者:吉田修一|新潮文庫 昭和時代の長崎を舞台にした家族小説。 主人公の駿は父を事故で亡くし、母と弟とともに母の実家で過ごすことになった。 母の兄弟はヤクザで、長兄は実家を出て、一家を構えているが、次兄は実家におり、 子分が何人も住み込むよう…

年末モード

職場は年末モードに入り、毎日のように飲み会がある。 何となく、新しい仕事は来年に回そうという雰囲気が漂っている。 でも、自分は職場の飲み会には参加せず、仕事に追われている。 12月の上旬に売り出すはずだった商品が、まだ出来上がっていないからだ。…

きつねのはなし

作者:森見登美彦|新潮社 狐の面をかぶった人が、夜の街を妖しげに歩く。京都を舞台にした不思議な雰囲気を持ったホラー。 4つの話が収められているが、連作ではない。だが、芳蓮堂という骨董品屋が必ず出てくる。 表題の「きつねのはなし」は芳蓮堂でバイ…

チュートリアル

M1グランプリで頂点に立ったのはチュートリアル。 これは、笑った。特に今日の「ちりんちりん」のネタは爆笑。 徳井は男前なのだが、妄想に入っている表情が、メール問題で辞職した永田元議員のような顔だった。 麒麟もフットボールアワーも笑い飯も面白か…

少女達がいた街

作者:柴田よしき|角川文庫 70年代に渋谷で青春時代を送る少女達の物語から、90年代に過去の謎を追う刑事の話の2部構成。 1975年渋谷。16歳のノンノはロック喫茶に入り浸り、あだ名しか知らない友人達と行動する日々を送っていた。 バンドで成功することを…

松坂世代

作者:矢崎良一|河出文庫 『ライバルたちは、九八年の夏、松坂と出会ったときに何かが始まった。 それは直接接点を持った者も、遠くから見詰めた者も変わらない。 あの時の松坂が残したもの、そのイメージに対して強烈な意識を持って努力を続けてきた。』 …

人のセックスを笑うな

作者:山崎ナオコーラ|河出文庫 美術系の専門学校に通う19歳の少年が、20歳年上の講師と恋に落ちる話。 話は別れた後の回想で綴られる。そんなに綺麗でもない女性になぜ、惹かれたのか? やる気も無く、コミュニケーション下手で、自分中心の会話だけど、離…

ぱちもん

作者:山本甲士|小学館文庫 先日読んだ「どろ」が異様に面白かった。 イメージとしては奥田英朗系の巻き込まれ型サスペンスにナニワ金融道の雰囲気をプラスという感じ。 で、この作者の作品を追っかけてみることにした。 本作は連作集でそれぞれ主人公が異…

死んだ後も残るブログ

「去った人もブログの中で生きている」という記事を読んだ。 著者の亡くなった知り合いのブログが、今でも閉鎖されずに公開されていることに関する内容だった。 残っている理由もサラッとしたものだし、これからは死んだ人のブログも残っていくのかなと思う…

いま、殺りにゆきます2

作者:平山夢明|英知文庫 通り魔、DV、ストーカー、拉致、監禁など、思いもよらない暴力に出会う短編集。 東京伝説をはじめとする実話怪談だが、少し量産しすぎで、飽和状態になっているかな? とはいえ、今回も読んでいて痛くなる話が一杯で、独特の地位を…

強奪箱根駅伝

作者:安東能明|新潮社文庫 箱根駅伝の本番直前に、神奈川大学陸上部のマネジャーが何者かに誘拐される。 犯人はマネジャーの映像をテレビ局に送りつけ、神大のランナーの一人の出場を中止するよう求める。 さらにそのランナーを、レースの後方を撮影する中…

グローバル化

松坂が途方も無い金額でレッドソックスと契約を交わした。 日本人選手の価値が認められたというより、暴騰しすぎのような気がする。 今後、日本のプロ野球の空洞化は進むだろう。日テレは巨人戦の中継を減らすようだし。 東京にいると、阪神ファンの熱気は伝…

どろ

作者:山本甲士|小学館文庫 些細なことがきっかけで、隣人同士が戦争状態になる話。 市役所に勤める岩室は、隣人の陰気な手原のことが気に入らなかった。 雑草が伸び放題の庭を注意したところ、犬の鎖がうるさいと逆に言われる。 最初の攻撃として、犬の糞…

ケジメ

アベ首相が給与の3か月分を返納すると言っていた。 タウンミーティングのやらせに対するケジメとのこと。 閣僚も右に倣えで、給与の返納を口にしている。 「ケジメ」という言葉が、これで責任は取りましたよという意味にしか伝わらない。 もちろん、やらせの…

プロ野球スキャンダル事件史2

別冊宝島編集部|宝島文庫 どこかで読んだことのあるような内容である。 何故だろうと思っていたら、昨年読んだものの修正・加筆版だった。 さすがに同じ本を買うほど、まだ呆けてはいないが、中身を見ずに買うことが多いから、こんなことになる。 巨人、阪…

競馬で勝つ一番の方法

作者:里中李生|王様文庫 軽く読めそうだと手にした1冊で、すぐに読み終えた。 最近、調子が悪いからではないが、馬券の買い方の指南書を読むのは実は初めてだ。 馬券を買う人はほとんど自分のスタイルを持っている。 先輩方の薀蓄を聞き、我流で予想して、…

MyTubeで笑った動画

WEB

いたずら婆さん ハンドルを切るときの顔がいい。 もすかう ジンギスカンの「めざせモスクワ」懐かしい。中央のメンバーの踊りが笑える。 小籔千豊&レイザーラモン「SUNRISE SUNSET」 下品な歌詞と素人丸出しの歌唱力と演技に爆笑。 MyTubeはジャンル別によ…

卒業

作者:重松清|新潮文庫 タイトルは卒業だが、死をテーマとした4つの中篇集。 主人公はいずれも40歳を差し掛かった男達。肉親の死と向き合う作品が3つ。 「まゆみのマーチ」は母の死を、出来の悪い妹と立ち会う話。 妹は母親に甘やかされて育ったため、地…

荒南風

作者:阿井渉介|講談社 ヤクザの事務所に元漁師の彦地が訪れる。砂子という男を捜しているらしい。 彦地の人間性に惹かれた組長の山根は、自分の息子の家庭教師を依頼する。 中学生の息子の直樹は反発しながらも、次第に心を開くようになる。 彦地は拳銃の…

最後の一球

作者:島田荘司|原書房 この小説は推理小説ではなく、野球を主題にした青春小説だ。 御手洗と石岡の元に、母が自殺未遂を計った理由を探して欲しいという美容師が訪れる。 母に会うと、「道徳ローン」という悪質業者の連帯保証人になったことが原因だった。…

携帯機種変更→W44S

普段は携帯を持ち歩かないのだけど、不思議と新機種には目がない。 どうせあまり使わないので、機能はどうでもよくて、見た目重視だ。 気に入った機種が出れば、買い換えてきた。 以前の携帯も奇抜なデザインで気に入っていたが、メールが打ちにくかった。 …

すじぼり

作者:福澤徹三|角川書店 これは面白かった。今年読んだ本のなかではベストの1冊。 おちこぼれの大学生が、ふとしたきっかけでヤクザと知り合い、破滅に向かう話。 北九州に住む大学生の「僕」は、三流私立大学で燻り、就職も決まらない日々を送っていた。 …

今年話題になった動画のまとめ

WEB

年末になり、仕事が忙しくなっているのに、面白いサイトが見つかるから困る。 今年話題になった動画とニュースをまとめて見てみる(上半期編) 今年話題になった動画とニュースをまとめて見てみる(下半期編) 楽天ポイント騒ぎや中村屋、モニターの前で切れ…

忘年会

12月に入ると、忘年会に御呼ばれがかかる。 飲むのは好きだけど、以下のものはパスすることにしている。 ・職場全体の忘年会 ・形式ばって、ビンゴなどのプログラムがある ・妙に大人数で、主催者に思惑がありそう ・近くで大学生が大騒ぎしているような安っ…

呪いの塔

作者:横溝正史|徳間文庫 江戸川乱歩の作品は全て読んでいるが、横溝の作品はポツポツと読み漏れがある。 で、この作品も初めて読んだ。作者が結核療養する前、昭和の初期に書かれた作品。 推理作家の大江黒潮から、軽井沢の別荘に誘われた編集者の由比耕介…

小笠原道大

巨人の入団会見で髭を剃って現れたが、何とも締まらない顔だった。 何故髭を剃ったのだろう?巨人に溶け込むためか? ケジメとか言っていたが、そんな気遣いより、自分が変えてやるという強い気持ちが大事だろう? 決めつけたくはないけど、凋落する巨人と共…

誘拐の誤差

作者:戸梶圭太|双葉社 戸梶作品には珍しいシリアスな表紙とオビの内容。「本格警察小説」とうたっている。 ついに真面目な作品を書くようになったのかと、期待して読んだ。 だが、内容は相変わらずの戸梶テイストで埋め尽くされていた。 「田舎モノ」と「…

償いの椅子

作者:沢木冬吾|角川文庫 5年前の銃撃で、脊椎に損傷を受けた、能見が車椅子で東京に戻ってきた。 相棒の秋葉はすでに死亡しており、かつての仲間はばらばらになっていた。 能見は公安警察の手先として働いていた形跡があり、当時のトップは謎の死を遂げて…

足が動かない

野球の試合に駆り出された。草野球なので気楽に構えていた。 試合前にグランドをジョギング。ここまではいい。 キャッチボール。軟球なのに手がしびれる。でも、まだ大丈夫だ。 守備練習のノック。太股の筋肉に負荷がかかり、嫌な痛みが出てきた。 肉離れを…