2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ベランダから見えたモノ

昨日の晩、洗濯物を干していると、下の方で「ドサッ」という音がした。 下を見るとタクシーが止まっており、バンパーの前に男性が倒れていた。 交通事故だ。運転手が慌てて様子を見に出てきたが、男性はすぐに立ち上がった。 運転手は男性に様子を尋ねるが、…

桃山ビート・トライブ

作者:天野純希|集英社 第20回小説すばる新人賞受賞作。 秀吉の天下のもと、石田三成が推進する支配体制に、音楽で立ち向かう若者達の話。 孤児の藤次郎は、盗んだ三味線に惹かれ、天下一の三味線弾きを目指していた。 自らの演奏を聴かせるために、仲間を…

ハンドボールのキーパー

ハンドボールが盛り上がっている。マイナーなスポーツにスポットが当たるのはいいことだ。 でも前から思っていたが、ハンドボールのキーパーって何かの罰ゲームのような気がする。 シュートが顔面を直撃する危険性が大いにあるのに、ヘルメットもフェイスガ…

累犯障害者

作者:山本譲司|新潮社 政策秘書の給与流用事件を起こし、議員から一転、刑務所暮しを送った元民主党議員によるルポ。 獄中で障害者の世話をして、その数の多さに疑問を持ち、出所後、障害者による事件を調べ始める。 序章では下関駅を放火した犯人について…

綺想迷画大全

作者:中野美代子|飛鳥新社 中国文学者である著者が気に入った画を紹介する作品。冒頭の言葉が気に入った。 「自分の目でえらびとり、勝手に自分の論理を展開することの快楽が得られる絵画こそが『私にとっての絵画』」 文章も面白いが、自分が知らなかった…

どうでもいいこと

テレビ番組の「ブロードキャスター」を見ていると、吉兆が営業を再開したとのこと。 高級料亭なので、大阪にいたときから縁の無い店だし、つぶれてもまったく自分には影響ない。 社長の婆あは相変わらず神経症のような顔だし、囁きで客を出迎えるとか芸もな…

寒くて困ること

東京は2週間ほど寒い日が続いている。一昨日は雪が降り、今日も風が冷たかった。 寒いと咳き込むから、あまり好きではないが、グランドコートとかダウンジャケットを着て対処している。 だから外をうろうろするのは大丈夫なのだが、昼食の時に困る。 今の職…

Wikipedia-読売巨人軍の選手一覧

WEB

Wikipediaのプロ野球選手一覧は驚くほど多くの選手のエピソードを網羅している。 過去の選手も掲載しているので、全部を読みきるのは膨大な時間がかかるだろう。 その中で、読売巨人軍の選手一覧の中から面白いものをピックアップ。【読売巨人軍】 監督・コ…

枯葉色グッドバイ

作者:樋口有介|文春文庫 元刑事の椎葉は子供の事故死をきっかけに、妻と離婚し、代々木公園でホームレスとなった。 トメさんという老人に拾われ、廃品回収を手伝い、焼酎が手放せない転落人生を送っていた。 女性刑事の夕子は、一家3人惨殺事件の捜査をし…

株はどこまで下がるのか?

日経平均株価が急激に下がり、自分が保有している株も軒並み値を下げた。 年明けから全体で2割近く下がった。買った時から比較すると3割安だ。 これはもう放置することにした。プラスになるまでは何年かかっても売らない。 それより今の状況は新たな買いのチ…

流行り歌に隠されたタブー事件史

別冊宝島編 この本は放送禁止になった歌を必ずしも取り上げているわけではない。 むしろ今でも聴くことができるが、発表当時に何らかの波紋を呼んだ歌や歌手を取り上げている。 美輪明宏が歌った「ヨイトマケの唄」をカバーするゲイ疑惑の歌手達 西城秀樹の…

八月のマルクス

作者:新野剛志|講談社文庫 第45回江戸川乱歩賞受賞作で、作者のデビュー作。 この本を書くまで、ホームレス生活を送っていたという。 笠原は売れっ子漫才師だったが、レイプ事件の濡れ衣を着せられ、芸能界を引退し、アパート経営で糊口を凌いでいた。 そ…

神保町には古本屋がたくさんあって、休日にはくすんだ雰囲気の人で賑わう。 年齢層はかなり高く、服装は貧乏臭い感じがする。 自分は本は好きだが、古本を探してまで読みたいとは思わない。 紙が変色し、折り目が入り、書き込みがあったり、陰毛が挟まったり…

アキハバラ

作者:今野敏|中公文庫 秋田から大学入学のために上京した史郎は、憧れの街アキハバラに向かった。 だが、最初の店で、おどおどした動作から、万引きと間違われてしまう。 逃げ出したが、地上げにやってきたヤクザと鉢合わせとなり、ヤクザと店員と追われる…

望みは何と訊かれたら

作者:小池真理子|新潮社 2006年2月のパリにある美術館で、54歳の沙織は秋津吾郎と34年ぶりに再会する。 以前と変わらない吾郎の姿を見て、1970年代の回想が始まる。 沙織は仙台の高校を卒業後、東京の大学に入学し、下宿生活を始めた。 学生運動が激化する…

家、家にあらず

作者:松井今朝子|集英社文庫 江戸北町奉行同心の娘、瑞江はおばの勧めで、大名の砥部家に奉公に行くことになった。 おばの浦尾は砥部家裏御殿の年寄という最高位の座にあり、身内ということで、厳しくはないと考えていた。 だが、奉公に出た途端、浦尾は知…

荒蝦夷

作者:熊谷達也|集英社文庫 8世紀の東北の地を舞台にした歴史小説。「まほろばの疾風」の主役アテルイの父アザマロが主役。 大和朝廷は陸奥の国の多賀城まで、勢力を伸ばしてきたが、そこから北にはなかなか進めずにいた。 そこで、帰順する現地の豪族を俘…

好きよ

作者:柴田よしき|文春文庫 「好きよ」という一言の遺言を残し、OLの愛果は飛び降り自殺を遂げる。 同僚の董子は彼との仲がぎくしゃくしているところ、空間プロデューサーの伊勢崎と出会う。 洗練された物腰の伊勢崎に惹かれはじめる董子だが、死んだはず…

残照

作者:小杉健治|光文社文庫 79歳の徳太郎は、息子夫婦から老人ホームに入ることを勧められ、反発していた。 彼の楽しみは、かつての戦友と旅行に行くことだったが、老齢のため一人の友人が死亡する。 友人は、戦後の日本をダメにした戦犯6人を名指しした、…

海泡

作者:樋口有介|中公文庫 大学生の洋介は、夏休みを利用し、画家の父が住む小笠原の父島に2年ぶりに帰島する。 中学・高校と過ごした父島で、同級生達と会う予定だったが、帰島直後に、同級生の和希が展望台から転落死する。 和希は本土から来たストーカー…

カラリオはキンタマ

今日の東京スポーツの最終面の記事に思わず目をひかれた。 見出しは「長澤まさみ TVでエッチ語連発 ブラジル人を赤面させていた」 エプソンのCMで、長澤まさみが「カラリオ〜」とにこやかに言っている。 このフレーズが、ポルトガル語で「キンタマ」とか…

8年

作者:堂場瞬一|集英社文庫 30歳を過ぎた投手が、エクスパンションで新たにできたニューヨークの球団で活躍する話。 オリンピックで華々しい活躍をした藤原は、病気の子供を抱えていたため、プロ入りを断念した。 病気の子供を失い、妻との関係がぎくしゃく…

使えないものが標準なのは困る

WEB

WEBサイトを作成していて、いつもIEの6.0にはイラつかされる。 XHTML+CSSでデザインを組んでいるのだが、IEだけは予期せぬ表示をしてくれる。 きちんと文法に則って記述しているから、おかしな表示をするのは腹立たしいことこの上ない。 こんなクソみたいな…

うまいもん

1週間ほど大阪に帰省したが、やはり食べ物は大阪の方が美味しいと思う。 東京に来て5年が経ち、美味しい店も何軒か見つけたが、ハズレも多い。 あくまで個人的な見解だけど、大阪はハズレの店は少ない。 まずい店でも人が入る東京の人の多さに問題があるのだ…

償い

作者:矢口敦子|幻冬舎文庫 自らの医療ミスと、息子の病死と妻の自殺という自責の念で、ホームレスとなった元医師の日高。 流れ着いた埼玉の光市で、以前に命を救った中学生の真人と出会う。 直後に発生した連続殺人事件。最初の被害者は火災現場で無理心中…

「狂い」の構造〜人はいかにして狂っていくのか?〜

作者:春日武彦・平山夢明|扶桑社新書 狂った人間の実例を取り上げながら、くだけた調子でテンポの良い会話の対談集。 日常で垣間見える壊れた人間の行動から、テレビで醜態をさらした人たちまで、狂いの症例が盛りだくさん。 パチンコを打つため、1歳の息…

父と子の旅路

作者:小杉健治|双葉社文庫 末期がんに冒された母の面倒をみる娘の礼菜は、義父が死刑囚であることを知る。 26年前、義父の光三はかつて礼菜の母のあかねと結婚し、光男という男子が生まれた。 だが、あかねはやくざ風の男と出奔し、光三は光男を一人で育て…

雪の夜話

作者:朝倉卓弥|中公文庫 高校時代、試験勉強に疲れた17歳の僕は、雪の降る夜の公園で、不思議な少女と出会う。 僕は高校卒業と共に、上京し、美術系の大学で学びながら、デザイン事務所でアルバイトを始める。 卒業前に、印刷会社の営業の水原に誘われ、彼…