2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

FIREFLY

作者:高嶋哲夫|文春文庫 半導体の開発研究所に勤める木島は、社長と間違われて誘拐される。 会社は木島を救おうと、身代金を用意する。 誘拐犯は男女2人組で、木島を首都圏近くの山小屋に監禁する。 木島は監禁されている間に、誘拐犯が誰かの指示で動い…

高山へ旅行

日曜日の朝から飛騨高山に旅行に行った。 余裕をかまして、家を出たら、予約した新幹線に乗り遅れた。 さらに自腹を切って、次ののぞみの乗った。 名古屋で降りて、ワイドビューひだに乗る前に、弁当を買った。 味噌カツ&エビフリャー弁当。岐阜を過ぎてか…

妖の華

作者:誉田哲也|文春文庫 ヒモのヨシキはヤクザに半殺しにされているところを、美しい女性に助けられる。 そのころ、池袋では鋭い牙で喉を切り裂かれた死体が見つかった。 その死体は恐怖の表情が張り付いており、血の流れた痕がなかった。 警察は捜査を開…

冷やかな肌

作者:明野照葉|中公文庫 大手商社に勤める34歳の夏季は、社内に少しずつ自分のポジションがなくなるのを感じていた。 そんな彼女に、商社は買収を考えているレストランへの辞令が出る。 そのレストランを切り盛りする女性は特徴はないが、仕事の手腕は目を…

ペルツォフカ

唐辛子の入った赤いウォッカのペルツォフカって、いつの間にかなくなっていた。 先日、ペルツォフカの話をしたところ、興味を示した人にあげようと思っていた。 で、いろいろ探してみたが、もう日本では販売していないとのこと。 冷凍庫でキンキンに冷やして…

電動のこぎりで生きたまま首切断

二人以上殺せば、死刑になる可能性が高くなる。 耳掻き屋の女性と祖母を殺した男は今のところ、無期懲役。 一方、麻雀店の経営者2名を殺害した男には死刑判決。 いずれも裁判員裁判での判決で、まだ確定ではない。 でも、この差はどこで出たのか。 以下はサ…

もう一度会いたい

作者:小杉健治|光文社文庫 引きこもりの青年が夜間徘徊をしていると、アルツハイマーの老人に出会う。 青年は老人から、かつて結婚を考えた女性が今、どうしているか探してほしいと頼まれる。 老人の真剣な想いを受け止めた青年は、老人の言葉を手掛かりに…

さよなら、そしてこんにちは

作者:荻原浩|光文社文庫 市井で生活する普通の人たちが様々なトラブルに直面する短編集。 笑い上戸の葬儀屋の営業マンや、リストラされた父親が家族を連れ農家を始める話。 テレビの健康番組に振り回されるスーパーの仕入れ担当。 頑固おやじを気取ってい…

輝く夜

作者:百田尚樹|講談社文庫 「永遠の0」でブレイクした作家の短編集。 「魔法の万年筆」は会社をリストラされた女性にクリスマスに起きた奇跡。 「猫」は派遣社員の女性が、憧れの社長に近付く話で、1話目に似ている。 「ケーキ」はガンで死にかけの女性が…

ひじきの煮つけ

近くのスーパーで、生ヒジキを買った。 ボウルに入れて、水に浸し、塩抜き。 その間に、ニンジンを細切りにする。 ヒジキ2、ニンジン1くらいの比率。 鍋にごま油を熱し、ヒジキと人参を投入。 味付けは醤油、日本酒、白だし、みりん、砂糖。 少し薄味にし…

知らないところで大口を叩かれ大迷惑

日頃から適当な発言をする馬鹿が、大事な場所で大見栄を切った。 こんな奴が責任のある立場ことを呪いたくなった。 全ては自分のいないところでのこと。 誰がそれをやるのかと言えば、すべての状況が自分を指している。 周りからも嫌われているし、大口をた…

ビター・ブラッド

作者:雫井脩介|幻冬舎文庫 佐原夏輝は刑事になり、最初の現場でコンビを組んだのは、実の父親の島村明村だった。 明村は夏輝の少年時代に母と離婚した後、会うことはなかった。 明村はジェントルというニックネームをつけられており、ダンディなスタイルだ…

走ル

作者:羽田圭介|河出文庫 八王子に住む高校生の本田は、自宅の物置にロードレースの自転車を見つける。 夏の終わりだった。八王子の自宅から四谷にある高校まで通学で向かう。 陸上部の朝連に出ていたが、そのまま、自転車に乗り、北に向かう。 埼玉県に入…

プレゼンで緊張しない方法

人前で話す機会は結構あるのだが、プレゼンは苦手だ。 今日は、役員や取締役など目上の人が一堂に会したシーンでのプレゼン。 久々に緊張した。部下に押し付けようかとも思ったが、それは格好悪い。 こういうとき、最初の1分間は緊張するものだと割り切るこ…

相棒

作者:五十嵐貴久|PHP文芸文庫 坂本龍馬と土方歳三がコンビを組み、将軍暗殺事件の謎を追う話。 大政奉還が目前に迫った京で、将軍慶喜が何者かに狙撃される。 犯人は薩摩か長州か、はたまた会津か桑名か? 老中は犯人探しのために坂本龍馬と土方歳三に捜査…

赤坂から麻布を歩く

赤坂の御用地から、赤坂に歩くが、警官がうようよ。 横浜でAPECをやっているからだろうな。東京は黄砂の影響で薄曇り。 寒くも無ければ暑くもなく、歩くのにはいい。 赤坂から六本木に向かうと、歩いている集団に出くわした。 ウォーキングラリーみたいなこ…

熱帯夜

作者:曽根圭介|角川ホラー文庫 3つの作品が収められた中編集。いずれも面白い。 「熱帯夜」は訪れた友人の別荘で、凶悪なヤクザに監禁される話。 友人の藤堂は主人公と妻を残し、金策に出かけるが、タイムリミットを設定される。 同時に起きる、猟奇殺人と…

大阪

大阪で働いていたときの先輩たちと飲んだ。 自分は東京で8年を過ごし、大阪の人たちと疎遠になっていた。 あのころ、自分を東京に無責任に放り出した人たちにはもう会いたくないと思っていた。 でも、時間が経ち、今となったら不思議と会う前からわだかまり…

猫鳴り

作者:沼田まほかる|双葉文庫 高齢の中年夫婦がようやく、子供を授かるが、流産してしまう。 その直後、家の近くに小猫が捨てられていた。 妻は猫を家に置きたくなかったが、夫は猫を飼ってもいいと思う。 妻の意見を尊重し、少し離れたところに捨てに行く…

インシテミル

作者:米澤穂信|文春文庫 時給11万2千円の高額さに惹かれ、応募したアルバイトは「人文学的実験」 ここに12人の男女が集められ、窓もない途絶した建物の中で1週間を過ごすことになる。 ただ単に1週間を過ごすだけなら楽勝のアルバイトだったが、いくつかの…

夜よ、泣かないで

作者:香納諒一|ハルキ文庫 麻生純は聾唖者で、新宿でやくざの未亡人の絹代の介護ヘルパーをしている。 いつも行く喫茶店で、不審な男を1週間続けて目撃した。 その男は、大物政治家を狙撃するが、返り討ちにあい、死亡する。 暗殺者の男は、純に「世界を救…

二度は行けぬ町の地図

作者:西村賢太|角川文庫 オビに書かれている「逆恨みの青春の日々」と表紙のイラストを見て購入。 中卒の作者が、10代後半に陥った苦境と、留置所で拘束された時を描いた私小説。 底辺を這いつくばる無学の主人公には、共感を覚えない。 予想外の行動をし…

死者の鼓動

作者:山田宗樹|幻冬舎文庫 外科医の神崎の娘の玲香は、重い心臓病で苦しんでいた。 そんな折、玲香の同級生の社洋子が転落事故で脳死状態で搬入される。 救急センターの内海は洋子の容体を救おうとするが、不意の医療事故で死亡する。 神崎は洋子の心臓を…

都心に住もうとすること

自分は東京に転勤になったとき、最初から都心で生活をすることを条件とした。 ハナから千代田区に住もうと決め打ちしていたので、物件は限られた。 千代田区の中でも、家賃の安いところもあったが、そういうところは交通が不便だった。 駅まで近くなるにつれ…

偽りの血

作者:笹本稜平|幻冬舎文庫 山岳系ライターの深沢は、6年前に兄を自殺で失っていた。 その深沢の前に、死の三日前に兄と結婚していたという女性が現れる。 兄の死の際、深沢は海外で取材しており、女性の話を聞き、不信感を持つ。 兄は、断絶したはずの父親…

十三人の刺客

作者:大石直紀|小学館文庫 役所広司主演の映画のノベライズ。 1時間半ほどで読めて、映画の内容はわかった。 江戸の後期、将軍の弟で、暴君の藩主を、密命により暗殺しようとする話。 役所は暗殺を手伝ってくれる仲間を探し、13人のチームを結成する。 領…

悪果

作者:黒川博行|角川文庫 大阪府警今里署のマル暴担当の刑事の堀内は、相棒の伊達と共に暴力団を取り締まっている。 だが、堀内と伊達は昼間から酒を飲み、夜になるとミナミで飲み歩く生活。 刑事であることを盾に、どんな店でも5千円以上支払うことは無い…