FIREFLY

作者:高嶋哲夫|文春文庫
半導体の開発研究所に勤める木島は、社長と間違われて誘拐される。
会社は木島を救おうと、身代金を用意する。
誘拐犯は男女2人組で、木島を首都圏近くの山小屋に監禁する。
木島は監禁されている間に、誘拐犯が誰かの指示で動いていることを知る。
誘拐犯を説得し、山を降りた木島だが、誘拐後の自分の立場が不利な状況になっていることを知る。
いつの間にか自分が5億円の横領をしていて、妻は上司と不倫をしていた。
木島は誰かにはめられたことを知り、誘拐犯を説得し、会社に復讐を開始する。
ショボくれた中年が、自分は会社に貢献してきたという自負から、成長していく。


この作家は何作か読んだが、着想はいいのだけど、結末がつまらないと思っている。
この作品は、今まで読んだ作品の中では一番マシで、面白かった。
大絶賛とまではいかないが、ストーリー展開も良く、普通に面白い小説だった。

ファイアー・フライ (文春文庫)

ファイアー・フライ (文春文庫)