2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

そして名探偵は生まれた

作者:歌野晶午|祥伝社文庫 文庫本裏書き 景浦逸水は、下世話な愚痴が玉に瑕だが、正真正銘の名探偵である。 難事件解決のお礼に招かれた伊豆の山荘で、オーナーである新興企業の社長が殺された。 雪の降る夜、外には足跡ひとつなく、現場は密室。 この不可…

財布を持たない生活

高校生くらいまでは財布を持っていたが、今に至るまで財布を持ったことがない。 小銭入れも持っていない。金は札も小銭も無造作にポケットに入れている。 ポケットが膨らむのが嫌なので、今更財布は持ちたいとは思わない。 カード類は2枚だけ入る極薄のケー…

週刊007

テレビCMで週刊「何とか」がよく流れる。よくここまでネタがあるもんだ。 そんな中で週刊007のCMが今流れているが、DVDの発音が特徴的だ。 普通は「ディーブイディー」だが、このCMは「ディビィディー」と聞こえる。 なんだか軽くイラっとする。

ジウⅠ

作者:誉田哲也|中公文庫 文庫本裏書き 都内の住宅地で人質籠城事件が発生した。 所轄署や機動隊とともに警視庁捜査一課特殊犯捜査係が出動し、門倉美咲巡査は差し入れ役として犯人のもとへ向かうが。 籠城事件と未解決の児童誘拐事件を結ぶ少年、その背後…

WBC日本代表

33人の候補から、5人が落とされ28人の代表が発表された。 昨日の報道では、落とされた5人の方にフォーカスが当たっていた。 それぞれに体調などの事情があったが、それなら他の選手はいなかったのかと思う。 今回の日本代表は、メジャー、NPBから選りすぐ…

子犬のように君を飼う

作者:大石圭|光文社文庫 文庫本裏書き 悦楽の街マカオ。小説家は束の間の自由な時間を楽しんでいた。 カジノで大勝しているとき、日本語で声をかけてきた美しい中国の少女。 娼婦を買ったことなど一度もなかった彼は、魅入られたようにホテルへと連れ帰っ…

顔のない敵

作者:石持浅海|光文社文庫 文庫本裏書き 一九九三年、カンボジア。 NGOのスタッフが地雷除去作業をつづける荒れ地に、突然の爆発音が轟いた。 立入禁止区域に、誰かが踏み入ったのだ。頭部を半分吹き飛ばされた無惨な死体。 これは純然たる事故なのか、そ…

田舎者ナンバー

千代田区近辺は静かでいいのだが、時折見かける地方ナンバーの車の運転にヒヤっとする。 彼らは何の目的でここに来ているのだ?地元のイオンで買い物を済ませてほしい。 東京で、田舎者のウザさを感じるのは、こういう車に遭遇する時だ。 助手席の女に地図を…

老い

普段顔を合わせている人で、「この人、歳をとったなあ」と思うことがある。 それは、その人と向かい合っている時ではなく、歩いているうしろ姿だった。 長い付き合いのある人ほど、歩き方と背中のラインにはっとすることがある。 まあ、これは身内や友人など…

アンチエイジング

作者:新堂冬樹|ポプラ社 40歳を直前に朝海は、アンチエイジングの手術を受けることを決意した。 自分が老いていくのを恐れ、周りの人間に借金を頼むが、誰も金を貸してくれない。 朝海は、夫に内緒で、街金で金を借り、手術を受けることにした。 一方、夫…

少女

作者:湊かなえ|早川書房 「このミステリーがすごい」で2008年度の1位になった「告白」に続く作品。 これも各所にどんでん返しがあり、読み応えがあった。 高校生の由紀と敦子は幼馴染で親友だったが、最近は互いを少し疎み気味だった。 そんなとき転校生の…

中川財務大臣が辞任

泥酔、居眠り会見で世界に恥をさらした大臣が辞職することになった。 あの醜態なら仕方がないだろう。会社組織ならクビになってもおかしくない。 それにしても、あの酩酊状態なら本人に判断能力もなかったと思われる。 周りがストップをかけることをしなかっ…

向日葵の咲かない夏

作者:道尾秀介|新潮文庫 文庫本裏書き 夏休みを迎える終業式の日。 先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。 きい、きい。妙な音が聞こえる。 S君は首を吊って死んでいた。 だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。 一週間後、S君はあ…

歩く

最近の日曜日は朝から、東京を歩いている。 今日は10時前に家を出て、神楽坂を歩き、音羽から護国寺を目指した。 神楽坂から1時間後に池袋に到着。何度か来たけど、ここは田舎くさくて魅力がない。 少し滞在しようという気も失せ、明治通りを南下した。 池袋…

同じ顔に驚く

近くのプールに行った。今日は暖かく、人も多かった。 泳ぐ前に水中歩行をしていると、ロブ・ハルフォードに似た男が泳ぎ始めた。 何度か見たことのある人で、泳ぎは下手だ。バタ足は汚く、息継ぎの顔が見苦しい。 そろそろ、泳ごうかと思っていたら、泳いで…

バスジャック

作者:三崎亜記|集英社文庫 文庫本裏書き 今、「バスジャック」がブームである―。 バスジャックが娯楽として認知されていて、様式美を備えるようになった不条理な社会を描く表題作。 回覧板で知らされた謎の設備「二階扉」を設置しようと奮闘する「二階扉を…

鳥越俊太郎と癌

ジャーナリストの鳥越俊太郎が3度目の癌の手術を受けた。 闘病に関して赤裸々に告白しているのは、立派なことだと思う。 でも、手術にどれだけの金がかかっているのだろう? 庶民には払えないほどの高額の医療費なのかもしれない。 だとしたら、癌で苦しみ…

讐雨 刑事・鳴沢了

作者:堂場瞬一|中公文庫 文庫本裏書き 「間島を釈放しろ。さもないと、爆発は続く」 連続少女誘拐殺人の犯人・間島を逮捕し、解散が目前に迫った捜査本部。 最後の裏付け調査をした鳴沢は、相棒と帰還途中、車の爆発事故に巻き込まれる。 怪我を押して署に…

ひとり

作者:新津きよみ|角川ホラー文庫 文庫本裏書き 中学2年の夏、桃子は親友のすみれとバス旅行をしていた。 ところがそのバスが事故を起こし、ふたりは崖下に転落してしまう。 大怪我をしたすみれとともに救助をまつ桃子だが、すみれは「わたしの分まで生きて…

いかがなものか

政治家やテレビに出ている人の言い回しで、気に入らないのはこの言葉。 「いかがなものか」と発言する奴は耳障りで仕方がない。 「俺は気に入らない」とか「反対だ」と明言しないのは予防線をはっているつもりなのか。 こういう言い方をする奴はすべてを信用…

右翼

建国記念日が近いからかもしれないが、自宅前に街宣車が増えた。 明らかに違法改造車なのだが、警察は取り締まるどころか、彼らの誘導までしている。 北方領土返還とか自主憲法設定などのメッセージを送るのは悪くない。 でも、あの車には嫌悪感しかないし、…

大阪弁は変えられない

もう東京に出て来て、6年が経つが、相変わらず大阪弁のままだ。 今の職場には関西出身者がいないが、言葉は通じているようだし、このままでもええかなと思っている。 別に意地で通しているわけではなく、イントネーションを変えるのが気持ち悪いのだ。 例え…

ブログ炎上で逮捕者?

スマイリーキクチという芸人のブログに「殺す」などと書き込んだ人たちが書類送検された。 この人がどういう芸人なのか、全く知らないけど、昔から誹謗の内容はネットに存在していた。 自分は「あめぞう」や「あやしいワールド」で見たから、もう10年以上前…

希望

作者:永井するみ|文春文庫 文庫本裏書き 3人の老夫人が立て続けに惨殺される事件が発生、犯人は14歳の少年だった。 5年後、少年院を退院した彼が何者かに襲われる。 殺人犯の息子を恐れる母、 その母親を担当する女性カウンセラー、 事件に関わり続ける刑…

ノスタルジー

昔、住んでいた家や町に、年が経てから訪れてみるというスレッド。 無くなってしまった家や、寂れてしまった町。 楽しくても、辛くても過去の住処への想いが溢れている。 とても共感を覚える。 『肉汁が溢れ出ています』から ――昔、ぼくが住んでいた家―― 自…

大麻と力士

重量の若麒麟が大麻所持で逮捕され、解雇処分となった。 ロシア人力士の逮捕後の不祥事なので、妥当な処分だと思う。 モンゴル人の横綱が番付のトップを占め、リンチ殺人もまかり通る現状。 もはや国技などと、名乗る資格もない。(そもそも国技だと自分は思…

飯田橋の最低の店

9時過ぎに夕食をとるために、外に出た。 どこに行くか、悩んだが、何度か行った「U座」に行った。 店に入ると閉店ですという言葉。この店は10時過ぎまで営業しているはずだ。 なめているのか?そんなに安くもないが、たまに利用していた。 従業員の投げやり…