2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

完黙

作者:相場英雄|小学館文庫 文庫本裏書 東京・新宿中央公園で地場スーパーの会長・草野重二が他殺体となって発見された。 手がかりは、現場に残された「8」と思われるサインのみ。 一方、大和新聞東北総局遊軍記者の宮澤賢一郎は、青森への出向を命ぜられ…

月は怒らない

作者:垣根涼介|集英社文庫 市役所の戸籍係で働く恭子は、3人の男と同時進行で付き合っている。 チンピラの梶原、チャラい大学生の弘樹、警察官の和田。 恭子は自宅に招き、3人とバッティングしないよう、スケジュールを組んでいる。 この作品は、梶原、弘…

勝つのはむつかしい

サッカーのワールドカップは、日本が1勝もできないまま敗退した。 できるだけ試合は見たが、日本は勝てそうになかった。 選手は実力を発揮したと思う。 体格に劣っているのを、スピードや組織力でカバーしようとするが、跳ね返された。 ゴールに迫り、足元に…

パラドックス13

作者:東野圭吾|講談社文庫 3月13日13時13分13秒にブラックホールの影響を受けたP13現象が起きるとアメリカからもたらされた。 日本政府は、具体的に何が起きるか想像もできず、発表は控えた。 ただ、警察には同時刻に行動を控えるように告げていた。 その…

鎮魂 さらば、愛しの山口組

作者:盛力健児|宝島SUGOI文庫 文庫本裏書 山口組の歴史の中で「伝説」とそて語り継がれる男がいる。 田岡一雄三代目のために体をかけて懲役16年、「大阪戦争」最大の功労者・盛力健児だ。 宮城刑務所出所後、盛力の目に映ったのは、カネと権謀術数渦巻く巨…

好き勝手に決めている奴ら

集団的自衛権の解釈変更から、積極的に戦闘行為に参加したいのかな。 日本の領土を侵されるケースに限定できなかったのかな。 閣議決定でなし崩しにするのなら、これはどうしようもないな。 安部、高村、石破らの出身の山口県や鳥取県の住民から戦場に投入し…

謙信の軍配者(上・下)

作者:富樫倫太郎|中公文庫 軍配者シリーズの3作目で最終作。軍師の青春グラフィティだ。 北条家の風魔小太郎、武田家の山本勘助ときて、上杉家の宇佐美定行が本作の主人公。 足利学校の同期の三人。小太郎と勘助は、軍配者として地位を築いていた。 曽我冬…

快楽の封筒

作者:坂東眞砂子|集英社文庫 男女の性愛を描いた短編集。女性の視点で描かれているが、あまり面白くなかった。 それより、作者が今年初めに死亡していたことを知って、ちょっとショック。 最近は駄作が多かったが、日本の土着風俗をミステリーや歴史小説に…

カンタ

作者:石田衣良|文春文庫 東京の下町の団地で出会った二人の子供たち。 カンタは発達障害で、身体の弱い母親と二人で暮らしていた。 耀司はホステスの母と二人暮らしだったが、母の稼ぎもあり、成績もよかった。 優等生の耀司とカンタは最初から惹かれるも…

真ん中に住むこと

大阪にいたころは、法円坂に住んでいた。近くにスーパーはあった。 次に本町のマンションに移り住んだ。スーパーは近くにはなく、心斎橋で買い物。 ビジネス街なので、土日の閑散とした雰囲気が好きだった。今でもあそこに戻りたいと思う。 2003年に無理矢理…

城を噛ませた男

作者:伊東潤|光文社時代小説文庫 5つの中編が収録された歴史小説。 「見えすぎた物見」は戦国時代の関東で生き延びようとする佐野家の物見と、主と叔父の話。 うまく乗り切ったはずが、優秀な物見の存在が、江戸幕府に目をつけられ、皮肉な結末。 「鯨のく…

阪神は交流戦でベンチの采配ミスで3敗している

先週の西武戦と楽天戦は完全に采配ミスで負けた。これについては散々書かれているので省略。 わずか1週間に2回も采配ミスで負けるというのはベンチが無能なのを証明している。 で、今日のオリックス戦。 相手エースの金子から2点とり、マウンドからおろし、…

奥会津 三泣き 因習の殺意

作者:相場英雄|小学館文庫 文庫本裏書 福島県会津地方の田子倉ダム湖畔で、大手ゼネコン鹿田建設の副社長・薗田幸四郎が他殺死体となって発見された。 大和新聞会津若松支局に出向中の宮沢賢一郎は、薗田は疲弊する地方ゼネコンの実態を見かね業界の構造改…

冤罪

作者:小杉健治|集英社文庫 文庫本裏書 河川敷の車から、男の死体が発見される。 練炭自殺かと思われたが、不審な点があり、男と関係のあった銀座ホステスの美奈子に容疑がかかる。 弁護人の鶴見が調査を開始すると、彼女の周りで数名の男が死んでいること…

ナニワ・モンスター

作者:海堂尊|新潮文庫 浪速府で発見された新型インフルエンザの「キャメル」 パンデミックを恐れた政府は、関西圏で非常事態宣言を発表し、関西の経済は停滞する。 致死率が低いのに、関西を封鎖したのは、医療改革をぶち上げた村雨知事への報復だった。 …