2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

オイアウエ漂流記

作者:荻原浩|新潮文庫 南太平洋の小島を出発した小型飛行機が悪天候に見舞われ、着水する。 乗客は日本人サラリーマン一行と新婚夫婦と、老人と孫、それと刺青をした外国人に犬。 救命ボートに乗り込んだ彼らは、無人島に漂着する。 すぐに救助が来ると思…

螻蛄(けら)

作者:黒川博行|新潮文庫 大阪のイケイケの経済ヤクザの桑原と、堅気の建設コンサルタントの二宮の活躍を描くノワール。 この作品は「疫病神」「国境」「暗礁」に続く4作目。 今回のテーマは宗教団体で、信者500万人を抱える「伝法宗」の後釜争いから始ま…

今日も仕事

年が明けてから、土曜日も出勤することが多い。 今日で5週連続だ。まあ、忙しいのだけど、最近はマヒしてきている。 週休1日でも、毎日が13時間労働でも、あまり疲れも感じていない。 仕事の進捗はイマイチだけど、それでもゴールは少し見えてきた。 今…

やば

昨日の夜、トマトスープを作った。美味しく仕上がり、3日分くらいは確保できた。 朝、起きて、台所に行くと、何かが焦げたような匂いがして、少し暖かかった。 何だろうと思いつつ、そのまま仕事に出かけた。 夜になり、家に戻り、スープの鍋を見ると、真っ…

深く、深く、砂に埋めて

作者:真梨幸子|講談社文庫 子役女優として活躍した野崎有利子は、美貌を保って、様々な男に寄生している。 エリート風のサラリーマンとパリへの航空券を購入するところから話は始まる。 パリに向かう機内で、有利子の母親がこの作品の語り手に話しかける。…

For You

作者:五十嵐貴久|祥伝社文庫 母親を早くに亡くし、叔母の冬子に育ててもらった朝美は映画雑誌の編集者。 冬子が40代の半ばで脳梗塞で死亡するところから話が始まる。 美貌の叔母は、アプローチしてくる男性も多かったが、未婚のまま亡くなった。 朝美は冬…

デッドクルージング

作者:深町秋生|宝島社文庫 2015年の東京。貧富の差が拡大し、治安が極端に悪化していた。 また隣の半島の独裁国家は体制が崩壊し、脱北者の受け入れを始めていた。 政権を左右する大物の占い師は、右翼団体を民兵の組織に作りあげていた。 民兵のリーダー…

永遠の一球 甲子園優勝投手のその後

作者:松永多佳倫 田沢健一郎|河出書房新社 高校野球の優勝投手で、プロ野球で成功した人はほとんどいない。 この本で取り上げられているのは、7人の投手。 横浜高校 愛甲猛 銚子商業 土屋正勝 帝京高校 吉岡雄二 池田高校 畠山隼 桐生第一 正田樹 取手二高…

陽だまりの彼女

作者:越谷オサム|新潮文庫 広告代理店に勤める浩介は、取引先で中学生時代の同級生の真緒と再会する。 勉強ができず、いじめられっ子だった真緒は美しくなっていた。 中学生の浩介は真緒の面倒を見て、いじめっ子を撃退したことでクラスから孤立する。 そ…

大学が多すぎる

就職難とか言われているが、単に大学の数が多すぎるだけだ。 本来なら進学せずに就職する高校生が大学生になっている。 だから大卒の企業採用の数はそれほど変わっていないのにあぶれる学生がいる。 いわゆるFランク大学なら、学生本人に実力がなければ、希…

東京ノアール

作者」東良美季|イーストプレス 80年代に活躍したAV男優の太賀麻郎の表舞台から消えてから現在までを描いた作品。 太賀麻郎という男優は知らなかったし、600ページを超える長編なのだが、何故か手に取った。 奔放に生きたバブル期から、地を這うような生…

さいごの色町飛田

作者:井上理津子|筑摩書房 女性ルポライターが、大阪のちょんの間である飛田を入念に取材した力作。 飛田という不思議な空間に目をつけ、様々な人物に話しかけるが、最初は相手にしてもらえない。 だが、徐々に飛田で働く人に食い込み、話を聞くことが出来…

ギフト

作者:日明恩|双葉文庫 警察を辞めた須賀原は、レンタルビデオ屋でバイトをしながら生活をしている。 ある日、ホラー映画のパッケージを見ながら泣いている中学生を見つける。 須賀原はその少年に興味を持ち、観察をはじめる。 すると、彼が死者を見ること…

日刊スポーツ

最近は週末にしか買わないが、たまに平日に手にすると、紙面の薄さが気になる。 広告も入らないのか、5枚の20面で130円はあまり価値が無いように思う。 競馬面もあまりあてにできないし、もう買うのは止めようかな。

満員電車には乗りたくない

東京は人が多いから、職場の近くに住むか、車で通勤しない限り、満員電車は避けられない。 大阪で就職して1年目は、御堂筋線の満員電車に乗っていた。 知らない人と密着して電車に乗るのは、愉快ではなかった。 で、少し早く出勤する癖がついた。大阪では中…

捨てられない本

元々広い部屋に縁がないし、大阪から東京に転居する際にかなりの本を処分した。 東京に移り住んでからも、定期的に本を処分するようになった。 今は、また読み返したいという思う本だけ、残すようにしている。 単行本で持っているもので、文庫化されているも…