東京ノアール

作者」東良美季|イーストプレス
80年代に活躍したAV男優の太賀麻郎の表舞台から消えてから現在までを描いた作品。
太賀麻郎という男優は知らなかったし、600ページを超える長編なのだが、何故か手に取った。
奔放に生きたバブル期から、地を這うような生活。
また、信頼関係が今一つ築けない胡散臭い商売仲間。
彼らは借金で失踪したり、クスリで逮捕されたり、ヤクザに追い込みをかけられたり、刺激的だ。
かつてのAV女優との交流もあるが、こちらは少なめなのは、少しもったいない。
麻郎の父が死亡するところで話は終わるが、長編にも関わらず、何となく一気に読んでしまった。
内容はそれほど面白いわけではないが、惹きつけられるところがあり、不思議な感覚になる本。


東京ノアール 消えた男優 太賀麻郎の告白

東京ノアール 消えた男優 太賀麻郎の告白