2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

旬の魚

「さわら」は春の魚と書くだけあって、今が旬なのかな。 先日、神楽坂の「R(イニシャルです)」という居酒屋で、鰆の蕗味噌焼きを食べた。 美味しかった。身の詰まり方がよく、淡白なのに身がぎっしりで、少し濃い味噌にマッチした。 今までの鰆のイメージ…

怪談熱

作者:福澤徹三|角川書店 9つの怪談が収録された短編で、この人はやはり才能があると感じた。 ただし、本作についてはレベルは保持しつつも、これという作品がなかった。 「怪談熱」は体調を崩した作家が、鰻屋で会談を蒐集する話だが、店を出てからの展開…

ごくろうさん

お茶の水にサラファンというロシア料理屋がある。 ここのボルシチスープはおいしい。このスープだけでも味わう値打ちはある。 でも、メインの料理はそれほどでもなく、座席が狭いのが難点だ。 最初にボルシチスープが出てくるのだが、食べ方の説明をする。 …

怖い話

作者:福澤徹三|幻冬舎 怪談の名手によるコラム。期待を裏切らない内容で、嗜好も自分に近い。 食べ物、会社、虫、病院、隣人、都市伝説、料理店、偶然、映画、広告。 自殺、本、バイト、刑罰、酒、絵、数字、そして、最後に怪談とジャンルごとに語られる。…

定額給付金

昨日、千代田区から定額給付金の申請書が届いた。 申請書を記入し、送り返すと、指定口座に振り込まれる方式となっていた。 元々は、自分たちが納めた税金だから受け取って当然なのだが、考えてしまう。 1万2千円という微妙な金額。これを受けとっても受け取…

本を処分

本棚からあふれていた本が、生活空間を侵食してきた。 そろそろ処分をしないといけないと思い、先週大量に廃棄することにした。 捨てるくらいなら、売った方がいいと思ったが、めんどくさくなった。 以前、東京に引っ越してくるときに、800冊ほどの本を古本…

ジウⅡ&Ⅲ

作者:誉田哲也|中公文庫 ジウの1作目は、謎の中国人の誘拐犯を追う、二人の女性刑事の話だった。 完結だと思っていたら、続きがあり、1作目が面白かったので、一気に読んだ。 ジウという中国人犯罪者を追う、美咲と基子は強行犯捜査係から異動になる。 美…

幸せな1日

WBCで日本が連覇。めっちゃうれしい。 自分や、家族や、友人にいいことがあって、楽しくなることはある。 でも、野球の試合の結果で幸せな気分になれるなんて、めったにないことだ。 今日は仕事だったが、キーボードの前に携帯を置き、ばれないようにワン…

消された一家

作者:豊田正義|新潮文庫 「殺しあう家族」の余韻を残したまま、実際に起きた事件のルポを読んだ。 弁舌巧みに、人に取り入り、緒方家の人々をマンションに監禁した主犯の松永。 松永と知り合い、家族を次々と殺害していったと言われる緒方純子。 そして、…

殺し合う家族

作者:新堂冬樹|徳間書店 北九州で起きた連続監禁殺人事件をモチーフにした作品。 過去に起きた事件を取り上げた作品では梅川事件の「銀行籠城」があった。 他には母を毒殺しようとする少女の「摂氏零度の少女」や、「砂漠の薔薇」などもある。 でも、本作…

赤坂で見かけた奇妙な絵

赤坂、六本木、麻布はお気に入りの散歩エリア。 で、以前から気になっているステッカーがある。 仏像のような顔が二つ並んでいる。 ひとつだけなら何とも思わないのだが、このエリアでいくつか見かける。 今日も3つ見つけた。メッセージもないし、不思議に…

星の見える家

作者:新津きよみ|光文社文庫 女性を主人公にした、短編サスペンス。 「危険なペア」は結婚式の引き出物をバザーに出す話。 「星の見える家」は安曇野でペンションを守る姉の話。 「二度とふたたび」は万引きを目撃された女性が疑心暗鬼に陥る話。 「五年日…

赤坂には朝鮮人が多いのか?

今日は天気もよく、暖かかったので、仕事を早めに終えた。 別に予定があったわけでもないが、夜の早い時間にぶらぶらすることにした。 6時過ぎに赤坂に到着。そろそろ店も明き始めて、明るい雰囲気。 ただ、まだ人は少ない。そんな中、ケータイでしゃべりな…

また韓国に負けたか

WBCの試合は仕事中もチェックしていた。 初回に3点を取られた時点で、たぶん負けるだろうと思った。 結果はその通りになって、腹が立って仕方がない。 すべては打てなさ過ぎだ。個別の打者の不調を挙げても仕方がない。 でも、ベンチワークの工夫のなさは、…

引っ越しまで猶予1年

大阪から引っ越してきて、6年が経過した。 東京での生活を楽しみたいと思ったので、便利な所に住むことにした。 今の住居は皇居のそばで、自宅から東京タワーや武道館が見える、東京のど真ん中だ。 これは、勤め先の手厚い住宅補助のおかげで、実現した東京…

誓いの夏から

作者:永瀬隼介|光文社文庫 剣道に打ち込む高校生の慧一は、同級生の杏子と付き合っていた。 キスはしたが、その後はなかなか進まない。 慧一が親友の秀郎を助けるため、チンピラと対決した夜。 杏子はアルバイトの家庭教師先で、強盗に襲われる。 一家3人…

仮想儀礼(上・下)

作者:篠田節子|新潮社 東京で公務員として、順調な生活を送っていた正彦は、作家の夢をあきらめきれなかった。 5千ページにわたるゲームブックを上梓し、退職するが、同時に妻も出ていった。 作家としてスタートするはずだったが、出版はされず、担当の矢…

四月になれば彼女は

作者:川上健一|集英社文庫 肩を痛めて高校野球を断念し、青森・十和田の高校を卒業して就職を控えた沢木。 同級生の友人の駆け落ちを手助けするために早朝から行動を開始する。 だが、朝から様々なトラブルに巻き込まれ、就職の取り消し、相撲部屋へのスカ…

道頓堀のカーネルサンダース

1985年の阪神優勝の際に道頓堀に投げ込まれ、行方不明になっていたカーネルサンダース。 「バースや!」と調子に乗った阪神ファンが、カーネルを胴上げし、道頓堀に叩き込んだ。 その後、阪神が低迷したのは、カーネルの呪いではと噂された。 それが今日、24…

庭師 ブラック・ガーデナー

作者:高瀬美恵|祥伝社文庫 フリーライターのさやかは、恋人と別れ、出版予定の本が中止となり、傷心のままマンションを購入した。 だが引っ越し早々、住民同士のトラブルに巻き込まれる。 老女が飼っている犬を、住民で幼稚園に飼う幼女がいじめているのを…

東京・真ん中からのおすすめ散歩ルート

東京の真ん中って皇居だが、これを除くと、紀尾井町の交差点の赤坂が妥当だと思う。 自宅から、赤坂まではあるいて40分ほど。赤坂は大阪の新地に似ている。 ここは、最近在日の朝鮮人に土地を買い占められていると聞いた。 3本の通りに飲食店が並んでいる。…

WBC東京ラウンド

日本は韓国にコールド勝ち。気分はいいが、この後、また再戦する可能性は高い。 返り討ちにできれば最高に楽しいのだが、イチローをはじめ、日本の選手はまだ本調子ではない。 だが、イチローは前回の戦いの前に、「向こう30年」という発言をしたが、今回は…

家族の言い訳

作者:森浩美|双葉文庫 文庫本裏書き 家族に悩まされ、家族に助けられている。 誰の人生だってたくさんの痛み、苦しみ、そして喜びに溢れている――。 作詞家・森浩美がその筆才を小説に振るい、リアルな設定の上に「大人の純粋さ」を浮かび上がらせた。 『ホ…

景気が悪くなると良い音楽が生まれる

オアシスのノエル・ギャラガーが不況の時こそ良い音楽が生まれると発言。 これは自分も感覚的にそうだと思う。 80年代の中期、アメリカは不況だったが、このころの音楽には良いメロディがあった。 MTVが出現したのも後押しをしたが、90年代のクソみたいなシ…

40 フォーティ 翼ふたたび

作者:石田衣良|講談社文庫 文庫本裏書き 人生の半分が終わってしまった。それも、いいほうの半分が。 会社を辞めて、投げやりにプロデュース業を始めた喜一・40歳の元を訪れる四十代の依頼人たち。 凋落したIT企業社長、やり手の銀行マン、引きこもり・…

本日、サービスデー

作者:朱川湊人|光文社 鶴ヶ崎は43歳で、都内の商社に勤めていた。 通勤にはローンのある自宅から、職場まで2時間半もかかる。 家族からは疎まれ、行き場のない、憤りも徐々に諦めに変わってきていた。 そんなある日、年下の上司に呼びつけられ、早期退職を…

朝から電車に乗る

8時過ぎに自宅を出て、九段下から半蔵門線に乗り、渋谷に向かう。 思ったほど混んでいなかったし、高々10分ほどの乗車だったが、どっと疲れた。 慣れって怖ろしいもので、今はもう、すし詰めの電車に乗ることができないな。 渋谷に着いてから、道玄坂を歩く…

君が悪い

作者:新堂冬樹|光文社 中学教師の竹林は、真面目な性格だが、妻と離婚後、スナックで働く桃華に入れあげていた。 桃華を誰にも渡したくない。そういう想いから、彼女に言い寄る客を口論になる。 相手は鉄という男で、気押され気味の屈辱の中、竹林はスナッ…