家族の言い訳

作者:森浩美双葉文庫

  • 文庫本裏書き

家族に悩まされ、家族に助けられている。
誰の人生だってたくさんの痛み、苦しみ、そして喜びに溢れている――。
作詞家・森浩美がその筆才を小説に振るい、リアルな設定の上に「大人の純粋さ」を浮かび上がらせた。
『ホタルの熱』『おかあちゃんの口紅』はラジオドラマや入試問題にもなった出色の感動作。
あなたの中の「いい人」にきっと出会える、まっすぐな人生小説をお届けします。

  • 感想

SMAPの「青いイナズマ」やKinki Kidsの「愛されるより愛したい」などを手掛けた作詞家による小説。
作詞家としても、作家としても知らなかった。内容は可もなく不可もない。
たぶん3ヶ月後くらいには、読んだことも忘れているだろう。
8つの短編が収められているが、登場人物はいずれも不幸な人たちだ。
少しありがちな展開が多かったのか、読んでいてもあまり集中できなかった。
確かに孤独な人や感動を求めている人には、ぐっとくる話はいくつもあるだろう。
でも自分の感性にはあまり響いてこなかった。
ただ、タクシーの運転手との会話を描いた「星空への寄り道」は面白かった。

家族の言い訳 (双葉文庫)

家族の言い訳 (双葉文庫)