2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

喧騒

10時前まで自宅の前は花見の客がいて、騒がしかった。 麹町署のパトカーが、駐車をしないように呼びかけるアナウンス。 11時を過ぎた今、やっと静かになった。 桜を見に行こうかと思うが、寒いから止めた。

悦びの流刑地

作者:岩井志麻子|集英社文庫 昭和初期の貧民窟に住む、料亭に勤める姉と盲目の弟の物語。 姉が勤める料亭から、女流作家の書き損じの原稿を持ち帰り、弟に読んで聞かせる。 以前から近親相姦の中にあった二人だが、原稿を読むことでますます劣情をもよおす…

選抜高校野球

直接テレビで見ていないが、延長戦、接戦、乱打戦とスコアだけ見ていると面白い。 ただ、ピッチャーの負担は大きすぎるな。延長戦を投げきり、翌日も投げる。 身内でもない高校生が投げているから、その悲壮感を楽しんで観ている。 早稲田実業のピッチャーは…

自宅の近くは桜の名所になっており、千鳥が淵や靖国神社周辺には人が多い。 今日は夜になり、一段と冷えたのに、靖国通りは人が多かった。 笑い声やざわめきが聞こえていたが、10時を過ぎると静かになる。良いことだ。 東京の人は大阪の人以上に桜が好きで、…

ネットワーク

情報化社会は、望もうと望むまいが、個人を収斂していく。 便利なサービスは、個人がシステムに組み込まれていくことを意味する。 そんなに親しくもないのに、つながっている気持ちの悪さは感じないのか? WEBのコミュニケーションだけで完結する関係は全…

父からの手紙

作者」小杉健治|光文社文庫 母と弟と暮らす麻美子の元には、失踪した父から誕生日ごとに手紙が届く。 周りが望まない結婚を決めた麻美子だが、婚約者が殺害される。 容疑者として逮捕されたのは弟だった。弟の冤罪を晴らそうとする麻美子。 一方、兄嫁をゆ…

ぐだぐだ

久々に職場で飲み会。7時前からハイピッチで飲んだ。料理は美味しかった。 制作側に文句を言って、その後はぐだぐだ。 自分が不満をぶちまけたような気もするし、逆に非難されたような気もする。 11時過ぎまで飲み、自転車で家に戻り、シャワーを浴びて、こ…

別れの季節

昨日もそうだったけど、週末は武道館で大学の卒業式があった。 ここ2週間ほど、週末ははかまの女性とスーツの男性が靖国通りにあふれていた。 街宣車が「卒業おめでとうございます」と野太い声で走っているのは笑った。 いつのまにか桜の花も咲いている。 あ…

空夜

作者:箒木蓬生|講談社文庫 寂れた村で、ワイン工場を営む家族と暮らす真紀は、病弱で希望がなかった。 少し離れた町の俊子のブティックで買い物をするのが、唯一の気晴らしだった。 そんな中、初恋の相手の慎一が、村の医者として赴任してくる。 慎一は村…

ディレクター

WEB

WEBコンテンツ作成の仕事から離れ、半年以上が経った。 今はWEBのマーケティングが主業務だが、細々と作成のリクエストもある。 だから制作の仕事から完全に離れたわけではないが、中途半端な気分だ。 今まで、自分は複雑なプログラム以外は、全部自分一人で…

無駄な時間

今の組織は、突発的にミーティングが発生したり、コミュニケーションは活発だ。 それは悪いことだとは思わないし、大所帯にいた自分にはむしろ新鮮だった。 ただ、そこで仕事の方向性がきちんと決まらないと、意味の無いものだと思う。 互いの時間を共有して…

日曜日たち

作者:吉田修一|講談社文庫 東京で別々の生活を送る若者たちを描いた、5つの短編連作集。 仕事を転々とし、女性もころころと取り替える自堕落な男。 仲間3人と行った大阪旅行に出かけた夜のことを悔やんでいる女。 九州から知り合いの結婚式のため、上京し…

怪談徒然草

作者:加門七海|角川ホラー文庫 やたらと「見えてしまう」作家が、四夜に渡って怪談を語った内容を収録。 構成が新鮮で、聞いたことのないタイプの話があったのがよかった。 神社で見える不思議な景色や、作者自身が絶対に近づきたくない震災記念堂。 町工…

消し屋A

作者:ヒキタクニオ|文春文庫 福岡にたどり着いた、消し屋の幸三とオカマの蘭子。 野球賭博を生業とするヤクザから仕事の依頼を受ける。 地元球団のスター選手を1日だけ、試合に出場できないようにすること。 幸三は彼女である蘭子の勤めるオカマバーに通い…

世界一

諦めていたWBCで日本は世界一になった。久々に昼間から酒を飲みながら観戦。 楽勝ではつまらないなと思っていたが、終盤に追い上げられたときは負けると思った。 楽しませてくれた日本チームに感動。 試合終了後の「このチームでもう試合ができないことが…

裏日本史「暗殺」伝

別冊宝島編|宝島社 古代から明治時代にかけての暗殺事件を、時代順に紹介している。 神話・古墳時代では初めて仕入れる知識もあったが、あとは既知のことばかり。 織田信長や井伊直弼、坂本竜馬などの有名人を取り上げているが、新しい発見はない。 B5版に…

カタカナを使う奴

WEBの世界にいるから仕方がないのかもしれないが、会話にカタカナが入る。 自分は用語以外は極力使わないようにしている。 ロードマップとかコンセンサスなど、別に日本語でも置き換えられる言葉だ。 その言葉はどういう意味ですか?と意地悪く聞き返したく…

富士山

作者:田口ランディ|文春文庫 富士山が見える景色で、繰り広げられる4つの物語を収めた短編集。 「青い峰」はカルト教団から逃れ、コンビニでバイトする青年の話。 コンビニの静謐な空間を好み、真面目に働いているが、自殺志願の少女が接近。 少女を突き…

卒業式

自宅の近くに朝から人がいっぱい。武道館でどこかの大学の卒業式があった。 程度の低そうな男女の群れ。どこかと思えば、帝京大学だった。 就職とか決まっているのかなあ。低凶って書きたくなる。

ある閉ざされた雪の山荘で

作者:東野圭吾|講談社文庫 劇団のオーディションに合格した男女7人が雪の山荘に招待される。 劇団の代表から4日間の滞在の間、外部に連絡を禁止された彼らは、戸惑う。 初日の夜、一人が姿を消した。部屋には死因が書かれたメモが落ちていた。 代表が仕組…

棚ボタ

今回のWBCの日本チームほど、この言葉が当てはまるものはない。 もう興味すら失っていたので、準決勝がいつあるのかもわからなかった。 それにしてもまた韓国と対戦。3連敗なんて考えたくないが、ありえる話だ。 メキシコチームが鼠島でリラックスしたように…

Yahoo!360°

WEB

ネットで偶然知り合った、親切な人からYahoo!360°の招待状をいただいた。 早速登録してみた。Mixiもやっているし、ここにはほぼ毎日書いている。 どういう使い方をするか、考えているところだけど、日記は無理かな? コミュニティもまだないし、とりあえずサ…

空の色紙

作者:箒木蓬生|新潮文庫 デビュー作の「頭蓋に立つ旗」の他、初期の2編の中篇が収録されている。 表題作の「空の手紙」は殺人容疑者の精神鑑定を依頼される精神科医の話。 係累に対する2つの事件の鑑定をしているうちに、自分の中の屈折した感情に気づく…

つながりたくない

普段、携帯電話は家に置いて、仕事に行っている。 いつでも連絡が取れるということを、職場の人に思わせないためだ。 以前は仕事用の携帯電話を支給されていたが、今の部署に移る時に返上した。 本当は、仕事とは関係のないことで使っていたことがばれて、取…

サボリ発覚→説教

専務に呼ばれ、激しく叱責を受け、説教された。サボリがばれてしまったのだ。 確かにプロジェクト終了後、何もしていないし、定時になると帰っていたし。 怒る側としてみれば、格好の材料を捕まえ、こちらとしてはぐうの音も出ない。 一方的に攻撃を受けた。…

九月の四分の一

作者:大崎善生|新潮文庫 若かったころの出会いと別れを振り返る男達が主人公の4つの短編集。 親友が同じサークルの女性と付き合い始めたことをきっかけに、 チェスにのめりこむ姿を描いた「報われざるエリシオのために」 彼女の心配を無視して、10年間…

黒い太陽

作者:新堂冬樹|祥伝社 キャバクラを舞台に、のし上がっていこうという男を描いた暗黒小説。 父親の入院費用を稼ぐために、池袋のキャバクラに勤めている立花が主人公。 表面上は客に媚を売り、陰でバカにする夜の住人を、立花は嫌悪していた。 勤めている…

職住接近

東京に転勤するときに、通勤の大変さを聞いていたので、住むところに悩んだ。 WEBの仕事をしているから、別に東京でなくてもという不満もあった。 通勤に時間をかけるのは苦痛なので、職場の近くに住むことにした。 千代田区に住み、3年になる。生活のた…

明日の記憶

作者:荻原浩|光文社 50歳で若年性アルツハイマーを発症し、不安に怯える男の物語。 広告代理店に勤める佐伯は、頭痛と不眠に悩まされていた。 職場では度忘れがひどくなり、クライアントの打合せを完全に忘れるという失態。 不安になった佐伯は精神科に訪…

二階堂

酒は毎晩飲んでいる。酒を一滴も飲まなかった日は7年前が最後だ。 それも、アルコール依存症でないことを確かめるために、3日間飲まなかっただけだ。 20年近く、毎晩飲んでいる。でも、酒量は確実に減っている。 20代のころは、バーボンのボトルを1本…