作者：東野圭吾｜祥伝社文庫 タイトルが作者らしくない、８０年代後半のバブル時期の作品。 この時期にどんなことを書いていたのか興味があり、読んでみることにした。 主人公の小田香子は、玉の輿を狙い、パーティーコンパニオンをしている。 （この時点で…

作者：劇団ひとり｜幻冬舎 最近、平積みになっている単行本で、そそられる本がない。 役者としての興味はまったくなかったが、大槻ケンヂや恩田陸のオビを見て、読んでみた。 短編が５作収録されているが、連作集になっている。 ホームレス志願のサラリーマ…

作者：箒木蓬生｜新潮社文庫 奈良時代に大仏を作るために、人足に駆り出された名も無い人たちの大河ドラマ。 長門の国の銅の鉱山で、兄の広国と作業に励む国人（くにと）が主人公。 休みもなく、暗闇の中で銅を掘り起こす、つらい日々を送っている。 頼りだ…

前回１はここ その後、ギターの男が結婚することになった。 当然、披露宴で自分達の演奏をすることが決まり、久々に気合を入れて練習。 だが、演奏することはなかった。式の直前に彼が交通事故で亡くなったからだ。 その日の深夜、電話がかかってきた。彼の…

学生時代にバンドをやっていた。 楽器を始めたのはギターだけど、ベース担当になった。 高校の同級生で親友だった奴が、自分よりギターが上手かったからだ。 自分は現役で大学に行ったが、彼は浪人したため、バンド活動は遅れた。 大学で知り合った連中と、…

作者：坂木司｜創元推理文庫 悪人が出てこない、異色のミステリー短編集。 外資系の保険会社に勤める坂木には、引きこもりの親友の鳥井がいる。 鳥井はプログラマーとして自宅で仕事をし、坂木以外には心を開かない。 料理が得意な鳥井の家に、坂木は頻繁に…

作者：荻原浩｜新潮文庫 香水の販促のため、広告代理店の西崎はコンサルティング会社に協力を求めた。 そこの女性社長が、渋谷の女子高生をモニターに集め、サンプルとある噂を流す。 「ニューヨークではレインマンが女性の足首を切る事件があるけど、この香…

敬称略で書く。 民主党の永田は、標的になるような顔付きをしている。 例えば、皆と同じように誰かをいじめたり、犬に石を投げたりしているのに、 逆切れした標的から、なぜか自分だけがいつも執拗に追いかけまわされる顔。 自民党の武部は、牛肉をほおばっ…