2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

やってられない月曜日

作者:柴田よしき|新潮文庫 文庫本裏書 高遠寧々、二十八歳。経理部勤務、就職氷河期のコネ入社が引け目。 勤め先は一応大手の出版社。 彼氏はいなくても、気の合う仲間はいるし、趣味はあるし、一人暮らしも満喫中。 だから辞める気なんかすこしもない。 …

チャコズガーデン

作者:明野照葉|中公文庫 吉祥寺にある分譲マンション「チャコズガーデン御殿山」 住民の渚は、夫と離婚後もこのマンションに住んでいる。 離婚したことは、他の住民や、管理人は話していない。 渚の居住フロアに、新たな住民が引っ越してくる。 幸せそうな…

明日の空

作者:貫井徳郎|創元推理文庫 帰国子女の栄美は、高校3年から、日本の高校に転校する。 そこで、素敵な彼氏ができそうだったが、誰かに妨害され、恋は実らずに卒業する。 ここまでが第1部。 第2部は、六本木で外国人を相手に通訳のアルバイトをする大学生の…

ディスクユニオン

新宿のヘビメタの中古を売っている店。 CDを物色しているのに、店員が何人も、うろうろして、棚にCDを納めている。 こんなことは開店前にやっておく作業だろう。 おまけに「すみません」の声もない。 ただでさえ、狭い店舗なのに店員が邪魔という不愉快な状…

腐葉土

作者:望月諒子|集英社文庫 高級老人ホームで、資産家の笹本弥生という85歳の女性が死体で見つかった。 金を集っている孫の大学院生の健文が、犯人として疑われる。 また、健文の異父兄を名乗る会田良夫が、弥生を看護していて、話はややこしくなる。 弥生…

曳かれ者

作者:小杉健治|竹書房文庫 この作品は、捜査する刑事自身に出生の謎があり、彼の謎にシンクロする殺人事件が発生する。 謎を丁寧に解き明かしていくストーリーで、読みごたえはある。文庫本裏書 下谷中央署の中年刑事・矢尋文吉は、隅田川神社で大学教授の…

トラブルは人

前任のプログラマが退職することになったので、新しいプログラマを雇った。 引き継ぎ期間は1か月。前任のプログラマは優秀で、きっちりとした仕様書を残していた。 結構なボリュームだったけど、きっちりとIndexされていた。 つきっきりで引き継ぎをしていた…

ROYAL HUNT

先日から空いている時間にCDの整理をしている。 いらないモノはケースに収納するが、ROYAL HUNTのCDが出てきた。 90年代後半にBurrn!でやたらと高得点のついていたデンマークのグループだった。 リーダーは眉毛のつながったキーボーディストで、陰険な目つき…

符堅と王猛

作者:小前亮|祥伝社文庫 中国の五胡十六国時代で、前秦を興し、全土統一を果たそうとした皇帝と軍師の物語。 符堅は異民族の出身でありながら、民族間の融和を図り、共存を望んでいた。 王猛は漢民族の出身だが、符堅の理想に共鳴し、その異才を十分に発揮…

スマートフォン

普段の移動時間が少ないので、携帯をいじる習慣はない。 だから、スマートフォンも必要ない。 ただ、仕事で制作をしているので、職場では見ているが、自分の作ったものだけしか見ていない。 確かに見やすいが、ただそれだけ。 電車の中で、あるいは歩きなが…

闇の警視

作者:阿木慎太郎|祥伝社文庫 警視という身分でありながら、潜入捜査先で怒りにかられ、汚職署長を殺害した岡崎。 彼は刑務所に入り、その後行方不明に。 警察内では、ヤクザ撲滅の極秘プロジェクトを進めており、岡崎に白羽の矢が立つ。 山谷のドヤ街で岡…

挑発 越境捜査

作者:笹本稜平|双葉文庫 越境捜査の2作目で、本作ではパチンコの裏ロムを追う話。 警視庁の継続捜査担当の鷺沼と、神奈川県警の不良刑事の宮野の活躍を描いている。 パチンコ製造会社の経営者で、今や日本の富豪となった飛田。 7年前に起きたホームレス小…

阪神の中継ぎ陣

安藤、福原に抑えの久保。 接戦では非常に危ういと思う。 今日もすんなり終わるはずが、打たれて延長戦になった。 安藤と福原は1日交替で併用するほうがいいと思う。 久保は抑えとしてはどうなんだろう? 自分が見た試合は2試合とも打たれている。 めぐり合…

ちゃんと聴こう

なんか適当にCDを買っていると、整理が追いつかなくなった。 I-Tunesにデータを入れたのは1700枚を超えた。 聴いていないCDも多く、本棚を圧迫している。 これではいけないということで、休暇中に整理を試みた。 見込みで、アマゾンでラックを買う。 便利な…

長嶋と松井が国民栄誉賞

なんか引っ掛かりを感じてしまう。 長嶋はもっと早く受賞してもよかった。 だからいまさらという感じが否めない。 で、松井はもっと訳が分からない。 ヤンキースでワールドシリーズでMVPをとった。 日本人初の快挙だが、ただそれだけ。 野茂やイチローのほう…

死に金

作者:福澤徹三|文藝春秋 末期がんで死を待つだけの52歳の矢板。 彼は闇金で巨額の財産を手にしたが、遺産はどうなるのか関係者は気になっていた。 若いころからつるんでいたヤクザの飯島。 ごく短い期間に矢板の妻だった浩美。 飯島の親分の辰野。 飯島を…

越境捜査(上・下)

作者:笹本稜平|双葉文庫 特別捜査一係の鷺沼は、未解決事件の継続捜査を担当している。 14年前に詐欺師・森脇が殺されたが、犯人は見つからず、さらに騙し取った12億円も行方不明。 ところが、神奈川県警のキープしている裏金から、12億円の記番号と一致す…

黒い遭難碑

作者:安曇潤平|MF文庫 山岳に特化した怪談集。「赤いヤッケの男」の続編。 冒頭の、遭難者の顔が刻まれる「顔なし地蔵」から独特の雰囲気の話が続く。 単独で行動する山男が主題なので、恐怖感は何割か増しだ。 沢で転落死した亡霊が集まる「三途のトロ…