挑発 越境捜査

作者：笹本稜平｜双葉文庫
越境捜査の2作目で、本作ではパチンコの裏ロムを追う話。
警視庁の継続捜査担当の鷺沼と、神奈川県警の不良刑事の宮野の活躍を描いている。
パチンコ製造会社の経営者で、今や日本の富豪となった飛田。
7年前に起きたホームレス小屋で起きた殺人事件は、被疑者となったホームレスが自殺し一応の幕引きとなっていた。
その事件の被害者と被疑者の両方に関係があった飛田に疑いを持つ鷺沼。
潜入捜査を始めると、宮野が現れる。
あくまで不正を暴こうとする鷺沼と、裏金の匂いを嗅ぎつけた宮野。
反発しあいながらも、警察に根付いたパチンコ業界との癒着を暴くため、タッグを組む。
さらに、鷺沼の後輩の井上と、前作でも登場したヤクザの福富が絡んでくる。

1作目に比べると、謎解きの要素は少ないが、その分、不正に対する怒りはストレートだ。
話も分かりやすく、面白かった。

挑発―越境捜査― (双葉文庫)