黒い遭難碑
作者:安曇潤平|MF文庫
山岳に特化した怪談集。「赤いヤッケの男」の続編。
冒頭の、遭難者の顔が刻まれる「顔なし地蔵」から独特の雰囲気の話が続く。
単独で行動する山男が主題なので、恐怖感は何割か増しだ。
沢で転落死した亡霊が集まる「三途のトロ」や遭難者の霊に出会う「乾燥室」は面白い。
話の切り口は工夫しているし、山というテーマに限定しているところが潔い。
ただ、ブランクを開けたのだが、1作目のインパクトには届かないのは残念。
- 作者: 安曇潤平
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2013/04/24
- メディア: 文庫
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