別れの季節

昨日もそうだったけど、週末は武道館で大学の卒業式があった。
ここ2週間ほど、週末ははかまの女性とスーツの男性が靖国通りにあふれていた。
街宣車が「卒業おめでとうございます」と野太い声で走っているのは笑った。
いつのまにか桜の花も咲いている。
あわただしい季節だが、この時期はそれに加えて年度末の忙しい時期だ。
大阪にいたときも、東京に来てからも桜をじっくりと眺めたことはない。
でもふとした時に視界に桜が眼に入ると、1年が経ったのだと思う。
人事異動の季節でもあるが、出会いより、別れのイメージの方が強い。
自分の異動・転勤は、同じ組織内でも群を抜いている。不思議だが不満でもない。
大阪を出るときの自分のための送別会をドタキャンして、周りを白けさせ、
「もう大阪に帰ってこんでええ」と追われたのが3年前だ。
東京での歓迎会も皆の前で挨拶をした直後に、会場から逃走した。
翌日、現場のトップから呼ばれ、「溶け込む気は無いのか」と責められた。
「ありません」と答えた。仕事では応えてきたつもりだけど、今は別の仕事をしている。
今の職場でも歓迎会は断った。誰かの歓送迎会なら幹事もするけど、自分のはイヤだ。