真ん中に住むこと

大阪にいたころは、法円坂に住んでいた。近くにスーパーはあった。
次に本町のマンションに移り住んだ。スーパーは近くにはなく、心斎橋で買い物。
ビジネス街なので、土日の閑散とした雰囲気が好きだった。今でもあそこに戻りたいと思う。
2003年に無理矢理の形で東京に引っ張り出された。
東京の人に住居のアドバイスを求めたが、当てにならなかった。
真ん中はどこだと、地図を眺めて、千代田区で探した。
物件は多くなく、靖国神社の近くのマンションに決めた。
知り合いもいない場所で、通勤時間は自転車で5分。徒歩でも15分だった。
いいところだった。日曜日の夕方に散歩していると、国会議員に遭遇したり、静かな場所だった、
隠れ家のような店を見つけ、外食をして、ちょっとした優越感。
でも、自分で料理が作りたいので、スーパーがある場所に引っ越しをすることにした。
東京に出てきて7年が経っていた。
赤坂・六本木で物件を探した。足で探せば、安いものもあった。
四谷にしたのは、近くにスーパーがあるという条件だった。
ここに住んで5年経つが、非常に便利だ。東京にいる間は、ここでいい。


大阪の本町に住んでいたシチュエーションを、東京に当てはめるとすれば、丸の内になるのだろうな。
でも、あそこには住む場所はない。


逆に四谷を大阪の町に置き換えるとすると、どこになるのだろう?
真ん中ではないが、谷町や阿倍野の古い住宅街が似ているように思う。
決定的な違いは、皇居やそれに付随した施設が、一般市民を遠ざけているところだな。