顔のない敵

作者:石持浅海光文社文庫

  • 文庫本裏書き

一九九三年、カンボジア
NGOのスタッフが地雷除去作業をつづける荒れ地に、突然の爆発音が轟いた。
立入禁止区域に、誰かが踏み入ったのだ。頭部を半分吹き飛ばされた無惨な死体。
これは純然たる事故なのか、それとも――。

  • 感想

地雷をテーマにした短編ミステリで、地味だが面白かった。
この作者の得意とする会話による謎解きが、全編にわたり発揮されている。
ただ、何となく少しイラっとくる。これがこの作家のクオリティなのだが。
嫌いというわけではないのだが、実際にこんな会話が周りにあれば嫌だ。

顔のない敵 (光文社文庫)

顔のない敵 (光文社文庫)