顔のない敵
- 文庫本裏書き
一九九三年、カンボジア。
NGOのスタッフが地雷除去作業をつづける荒れ地に、突然の爆発音が轟いた。
立入禁止区域に、誰かが踏み入ったのだ。頭部を半分吹き飛ばされた無惨な死体。
これは純然たる事故なのか、それとも――。
- 感想
地雷をテーマにした短編ミステリで、地味だが面白かった。
この作者の得意とする会話による謎解きが、全編にわたり発揮されている。
ただ、何となく少しイラっとくる。これがこの作家のクオリティなのだが。
嫌いというわけではないのだが、実際にこんな会話が周りにあれば嫌だ。
- 作者: 石持浅海
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/01/08
- メディア: 文庫
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