讐雨 刑事・鳴沢了
作者:堂場瞬一|中公文庫
- 文庫本裏書き
「間島を釈放しろ。さもないと、爆発は続く」
連続少女誘拐殺人の犯人・間島を逮捕し、解散が目前に迫った捜査本部。
最後の裏付け調査をした鳴沢は、相棒と帰還途中、車の爆発事故に巻き込まれる。
怪我を押して署に戻った二人を待つ犯行声明。
そして第二の爆発事件。犯人の目的は?
見えない同期を追う鳴沢だが―!?
- 感想
鳴沢シリーズの6作目。前作で故郷の新潟でトラブルに巻き込まれた東多摩署に異動になる。
赴任後すぐに、少女の首を切断し、髪の毛を遺族に送り届けるという事件が連続して発生する。
鳴沢たちは、捜査を続け、間島という男性を逮捕する。
だが、その直後に爆発事件が起き、「間島を釈放しろ」という電話がかかってくる。
脅迫者はその後も、爆発事故を起こし、上層部は対応に迫られる。
この作品も無茶苦茶面白かったというわけではないが、なぜか読んでしまう。
それはストーリーの独自性と、鳴沢を含む他の刑事たちの描写がいいからだ。
今回も癖のある刑事が出てくるし、展開はスピーディで飽きさせない。
ただ、鳴沢の融通の利かなさや遊び心のなさは少し鼻につくようになった。
そろそろもっと刺激的な話がほしい。
- 作者: 堂場瞬一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 文庫
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