陰陽座
数年前に日本のジャパメタを聞きたくなった。
そこで手に入れたのは「陰陽座」と「犬神サーカス団」というバンドのアルバムだった。
おどろおどろしく、なぜかコミカルな犬神サーカス団と、正統派のメタルの陰陽座。
おまけに両者ともおかしな衣装だった。白塗りで学生服と、平安貴族のような格好。
当時は、犬神サーカス団の方が気に入り、陰陽座は最初に買った一枚で忘れてしまっていた。
ところが最近、YouTubeで陰陽座の最近の曲を聞き、すごくあか抜けていたので驚いた。
自分が見たのはこの曲。『組曲「義経」〜悪忌判官』
「伽藍堂の正義と 現世のすべてを 呉れてやる」という歌メロが格好良すぎる。
日本のヘビメタでも最高のサビだと思った。で、早速CDを買いに行った。
ベスト盤が出ており、「悪忌判官」が入っていたので、こっちを買うことにした。
- アーティスト: 陰陽座
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2006/02/08
- メディア: CD
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デビュー作から、最新の音源まで入っていて、最近の曲ほど出来がいい。
1曲目の「醒」を聞いた時、別のバンドかと思うくらい印象が変わっていた。2曲目の「睡」もいい。
3曲目の「甲賀忍法帖」はあまりにもアニソンみたいで少し恥ずかしいけど、良い曲だ。
レビューを読んでいると、4作目のアルバムから進化したと思われる。
このベスト盤は2枚組で30曲入っているが、「悪忌判官」と「鼓動」が気に入った。
Judasのパクリのような曲もあるが、歌メロは本家を超えている。
ただ、ベスト盤の2枚目は「悪忌判官」以外は退屈で、パッチワークのようなバラードが多い。
それでもマタタビというこのバンドのリーダーは、メロディメーカーとしてメタルでは屈指の才能の持ち主だ。
良いバンドだと思うが、いつまで古語の歌詞と衣装を続けるのだろうか?
これが彼らのアイデンティティなのだろうけど、何だかもったいないと思う。