2011-01-01から1年間の記事一覧

佐賀北の夏

作者:中村計|新潮文庫 2007年の夏の高校野球は佐賀北高校が優勝した。 公立高校の優勝に出来過ぎという声もあったが、 この高校が何故優勝したのか、上手くまとめられている。 監督のかたくなな指導方針。それに反発する選手たち。 筆者は的確に特長を捉え…

今日の特集

作者:戸梶圭太|中公文庫 報道番組の下請けプロダクションのスタッフの苦闘を描いた連作。 性犯罪者のその後、コスプレOL、漂着物を題材にする芸術家。 ラジコン少年、派遣社員のセラピスト。 一応の主人公であるADの明坂が人格崩壊した先輩と共にトラブル…

10円玉がいっぱい

自宅の近くの煙草の自動販売機は、お釣りが10円玉で出てくる。 たまたまかなとおもっていたら、毎回毎回10円玉だ。 440円の煙草を買うために1千円か500円玉を入れても、50円玉は出てこない。 60円のお釣りも、560円のお釣りも10円単位の硬貨は10円で出てくる…

困った管理職

仕事は部下の自主性に任せると言いつつ、考えを押し付ける。 簡単な方向性しか示さないクセに、細部の荒さがしをする。 客先で大言を吐いたあと、具体的な作業に入ると、部下を矢面に立たせる。 会議が好きで、夕方に設定し、終了後は参加者と飲みに行く。 …

ゲームプラン

阪神の自力での3位のメがなくなった。 真弓監督にシーズンを通した戦略眼がないのではと思う。 チーム打率や先発投手陣の防御率を見ていると、Bクラスになる戦力ではない。 去年も大差を逆転されたように、目先の戦いしか出来ていない。 杓子定規な采配しか…

小太郎の左腕

作者:和田竜|小学館文庫 「のぼうの城」や「忍びの国」で新しい戦国時代を描きだす作家の3作目。 西国の国人勢力の戸沢家は、隣国の児玉家と激しい争いを繰り返していた。 冒頭の闘いで、戸沢家随一の猛将の林半右衛門は、主将の戸沢図書を逃すために負傷…

肉の叩き棒

渋谷の東急ハンズで肉の叩き棒を買った。500円もしなかったが、重さはそこそこある。 豚ヒレのブロック肉を1センチの厚さで切り、塩胡椒を振る。 ここで叩き棒の登場。コツコツ叩くが、良い感じで薄く広がっていく。 パン粉とパセリのみじん切りにまとわせ、…

サンマを焼く

非常に食欲をそそられたので、サンマをスーパーで買った。 台所に魚用のグリルは無いので、網に乗せ、焼く。 煙がひどいので、窓と、玄関を開けた。 すると、網に乗せたサンマが燃え上がった。 コンロの火は消したが、天井を焦がしそうな勢い。 網を持ち、ベ…

ワルツ(上・中・下)

作者:花村萬月|角川文庫 終戦直後の新宿を舞台とした大河小説。 特攻崩れの城山は、ヤクザの依頼を受け、愚連隊に日本刀で殴り込みをかけ、殲滅する。 朝鮮人の林敬は、日本の大学生だが、美貌を活かし、売春婦と同棲をしている。 疎開先で親戚に犯されそ…

スマートフォン

auもiphoneを販売を開始するとのことで、ますますスマートフォンは普及するだろうな。 でも、自分はあまり欲しいと思わない。 電車の中で使っている人が増えたが、自分は職場と自宅が近いので、パソコンから離れる時間が少ない。 歩きながら使用してまで欲し…

鈴傳

四谷の駅の近くに江戸時代からやっている『鈴傳』という酒屋がある。 結構いろんな酒を置いているが、夕方は立ち飲み屋になる。 キャッシュオンデリバリーで、酒はコップ酒で色んな種類が飲める。 値段もそんなに高くない。料理もあるが、これは酒のつまみの…

模様替え

CDと本が床に積まれている状態は良くない。 CD-ラックは店で買い、先週の土曜に届けてもらうことになっていた。 本を収納する棚も必要だと思い、金曜の深夜にアマゾンで購入。 土曜日の午後、CD-ラックを組み立てていると、本棚も届いた。 8時間以内に発送と…

地下街

新宿の西口で、東京は地下への誘導が下手だなと感じた。

オレたち花のバブル組

作者:池井戸潤|文春文庫 バブル世代の銀行員の苦悩と活躍を描いた経済小説。 半沢直樹は大手都銀の営業次長で、巨額損失を出した老舗ホテルの再建を押し付けられた。 同族経営を打開しようとする財務部長に面談を申し込むが、不信感を覚える。 さらに金融…

TUBEの前田

ちょっと忙しいので、いつもよりかなり早い時間に電車に乗った。 6時台の電車はさすがに空いているが、自分は扉にもたれて立っていた。 先頭を進む車両から急に眩しい太陽の光が差し始めた。 近くに座っていた男性の顔にも日差しが通りすぎた。 何となく眺め…

誰だっけ?

職場には人はいっぱいいるし、日々会う取引先の人がいる。 ところが最近、あれっ?この人の名前何だっけ?とど忘れしていることがある。 昨日も3年前は一緒に仕事をしていた人の名前が出てこなかった。 昼休みに、職場の配置を考えながら、一人ずつ名前を確…

悪霊の棲む部屋

作者:塔山郁|宝島文庫 都内のビジネスホテル「リバーサイドホテル」が舞台のホラー作品。 以前から7階は宿泊した客の気分が悪くなったり、清掃員が部屋に近づくのを嫌がったりしていた。 ところが、新しく支配人となった本城は、倉庫となっている705号室を…

灼夜

作者:永瀬隼介|角川文庫 中学生の篤は、父が失踪し、水商売の母親と共に江戸川区の都営住宅で、屈折した生活を送っていた。 中国人の汚い子供をいじめていると、その親戚の美少女リーホウに見咎められる。 その後、汚い子供は同胞の中国人に誘拐され、篤は…

収納

CDが増え、結構な高さまで床に積み上げている。 CDラックはすでにいっぱい。本も床にあふれている。 棚を買おうと、アマゾンとか楽天を検索する。 でも、なかなかぴったりと合った条件のモノは見つからない。 CDはPCに取り込んでいるが、これらを処分する気…

訣別の森

作者:末浦広海|講談社文庫 第54回江戸川乱歩賞受賞作。 北海道の北見でドクターヘリを操縦する元自衛隊員の槇村は、知床で墜落した取材ヘリを救出する。 そのヘリにはかつての部下の一恵が乗っていた。不自然な墜落に槇村は疑問を持つ。 だが直後に、搬送…

中日監督交代

落合監督は現役時代にオレ流の異名をとり、一匹狼的なイメージがあった。 だから監督としての手腕には疑問だったが、全てのシーズンでAクラス入りで、優勝3回以上は立派だ。 ただ、地味な選手が多く、華がなかった。 入団前にスターとしての素材を感じさせ…

台風が来るのがわかっているのに

東京に台風が上陸。わかっていたことなのに、夕方にターミナル駅で大混雑。 半年前の地震のことで学習していない。バカが多いと思った。 職場では昼前に、今すぐ帰るか、台風をやり過ごすまで残るか、選ぶように指示が出た。 遠方の人は帰り、残った人も仕事…

骨の記憶

作者:楡周平|文春文庫 東北の没落した旧家で末期がんの夫の看病をする妻の清枝。 そこに彼女が小学生の時に失踪した父親の頭蓋骨が届く。差出人の名前は長沢一郎。 中学卒業と同時に集団就職で、東京に出て行った清枝の同級生だった。 だが、一郎は東京で…

茗荷谷の猫

作者:木内昇|文春文庫 江戸時代末期から昭和の行動成長期まで、東京の市井の人の生活を描いた連作集。 武士の身分を捨て、桜の新種を生み出そうとする男の話から始まる。 維新を経て、怪しげな黒焼きの効能にとりつかれる男の話。 役所勤めをする夫と暮ら…

サイレント・ブラッド

作者:北林一光|角川文庫 印刷会社のサラリーマンの父が失踪し、半年後、長野県の大町市で父の車が見つかった。 大学生の息子の一成は、父の遺品を引き取るため、長野県に向かう。 そこで、深雪という少女に出会い、不思議な能力を持つオババを紹介される。…

自己啓発やビジネス本

『どうしても人生を突破したい人だけに送る10の法則』のエントリーが多いから読んでみた。 自分のやることの優先順位をつけたり、将来のことを考えたり、当たり前のことが書かれている。 そんなもん、法則でもなんでもなく、考え方だし、普段の生活習慣だろ…

ややこしい連中

紳介が引退した後、ネットで名前だけは見かける関東連合の人が逮捕された。 ヤクザがらみの人脈にメスが入り、著名人があぶり出されることに期待している。 ネットゲリラの記事は面白かった。 『六本木浄化作戦開始』 闇金ウシジマくんは久々に購入した漫画…

東京に転勤になったとき

自分は大阪出身で、今から9年前に東京転勤を仰せつかった。 ずっと大阪を生活圏にしてきたので、戸惑ったが、嫌ではなかった。 大阪にいた当時、本町に住んでいた。職場までは自転車か徒歩で行ける場所だった。 なので、職場と住居が近いシチュエーションを…

素行調査官

作者:笹本稜平|光文社文庫 元探偵の本郷は、同級生で警察のエリート官僚の引きで、警察に採用される。 赴任した部署は監察係。警官の不祥事を探る部署だった。 探偵としての腕を試そうと本郷はやる気になるが、あてがわれた相棒は定年間近の冴えない刑事。…

鉢呂大臣

原発周辺を「死の町」と表現した。 報道陣に非公式だが「放射能をつけちゃうぞ」と発言。 以上のことで、大臣を辞任。言葉が軽すぎるが、最初の発言は問題ないだろう。 原発事故がそんな簡単に終息することはない。だからまともな表現だと思う。 問題は2つ…