2005-01-01から1年間の記事一覧

渋谷一夜物語

作者:山田正紀|集英社文庫 渋谷のセンター街でオヤジ狩りに遭遇した作家が、「面白い話を聞かせろ」 と脅迫される。そこで語りだす話を集めた短編集。 シチュエーションは良い感じけど、15話の大半がくだらなかった。 面白かったのは「経理課心中」「青い…

あの日にドライブ

作者:荻原浩|光文社 大手都市銀行を退職し、タクシーの運転手になった43歳の男の物語。 銀行での理不尽な仕打ちを忘れられないが、元行員というプライドがある。 ドライバーとしての仕事も上手くいかず、選択を誤ったと思う日々を送っている。 いつも過去…

ミシミシ

今の職場は外見も内装も立派だが、築30年を越えていると聞いた。 自分の席は日当りのいい南西側の角で、眺めは良く、昼下がりは眠たくなる。 特等席なのだが、妙な音が頻繁に聞こえる。「ミシミシ」「ピキッ」 色んな所で働いたけど、こんな音を聞くのは初め…

11月スタート

月が替わっても忙しさは変わらない。やり方が不味いのはわかっている。 でも、是正する間もなく事業がスタートしている。乗り切るしかないが疲れる。 人に任せるところは任せているのだが、それでも時間がない。 時間がなければ、休暇を返上となるのだが、そ…

耳障りな笑い声

スマップのメンバーの一人が富士通のCMで、ヨコヅナの後頭部に、 ポコチンをこすりつけ、哄笑しているのを見るとかなり耳障りだ。 何であんな演技しかできないのか不思議に思う。

にしんそば

寒くなると、何故だかにしんそばを食べたくなる。1年に2度くらいだけど。 今日は猿楽町の某蕎麦屋でにしんそばを食べた。チープな甘辛さがいい。 単品の料理では決して食べたいとは思わないが、組み合わせの妙なのだろうか? この店の蕎麦は美味い。いつも混…

黒い春

作者:山田宗樹|幻冬舎文庫 日本国内で口から黒い粉を吐き散らしながら死亡する病が発生。 黒手病と名づけられた伝染病はじわじわと被害を拡大していく。 原因、感染源を突き止めようとする3人の医師と研究者たち。 その後、琵琶湖に浮かぶ小島の石棺から…

東京伝説

作者:平山夢明|竹書房文庫 副題は「彷徨う街の怖い話」で、角川ハルキ文庫から通算7作目。 日常でふいに出会う変質者から被害を受ける人たちの短編集。 話は大きく3つに分類される。変質者から肉体的被害を与えられる話。 被害者の前で自傷をする変質者の…

東京で生活すること

東京に出てきて、2年半が過ぎた。大阪より大きく、刺激の多い、楽しい街だ。 ただ、最近は生活しにくいかなと感じ始めた。人が多すぎるのだ。 満員電車に乗りたくない、便利なところがいいということで千代田区に住んでいる。 確かに休日の閑静さは気に入っ…

ヘンな言葉

最近よく聞く「Win-Win(ウィン・ウィン)の関係」という言葉には違和感がある。 お互いが「勝つ」という関係ってこと?では、誰が負けているのだろう? 傍で聞いている自分のような第3者なのだろうか? 聞いてて不愉快になる言葉だし、自分はそんな言葉を使…

4連敗か

仕事は忙しくなっているのだけど、気になるので、7時過ぎに帰ることにした。 リードされているのは知っていたが、テレビをつけたら、負けそうな予感。 ピッチャーもバッターも元気や気迫が無いように見えた。 最後の試合は接戦だったけど、勝てそうには思え…

北方水滸伝完結!

いつもなら「本」のカテゴリーに書くことだが、この作品には思い入れが強い。 それに今日、最終巻の19巻を読み終えたが、じっくり読んだわけではない。 第1巻を手にしたのは今から5年前。阪神は野村監督時代のどん底だった。 自分の仕事は、広告とWEB…

ダイスをころがせ(上・下)

作者:真保裕一|新潮文庫 会社を飛び出し、衆議院選挙に打って出る二人の男を描いた青春小説。 子会社出向を命じられた屈辱から、商社を辞めた健一郎は妻子と別居し、 ハローワークを巡り歩く日々を送っていた。 そんなところに高校時代のライバル達彦が現…

Wショック

菊花賞はディープインパクトの1着固定の3連単で勝負した。 横山典はいつも自分の馬券の邪魔をする。アドマイヤジャパンさえいなければ。 日本シリーズの2戦目も阪神は10−0で惨敗。全然良いところがない。 現時点では阪神の選手より、ロッテの選手の方…

濃霧でコールド

日本シリーズ初戦をテレビで観戦。姿勢を正して座ってみた。 井川はふがいない投球だし、打線も迫力を欠いた。勝てそうに無いと思った。 逆にロッテは先発の清水も、若いバッターの多い打線も活発だった。 10−1でリードされたところで、霧が発生して、中…

男の民俗学Ⅰ職人編

作者:遠藤ケイ|小学館文庫 杜氏、花火師、猿回し、凧師、琵琶法師、虚無僧、金魚屋、煙突掃除人、 ちんどん屋など、今はなくなってしまったかもしれない、職業につく人たち。 この本は元々80年代にビッグコミックオリジナルで連載されていたもの。 どおり…

QED 百人一首の呪

作者:高田崇史|講談社文庫 百人一首カルタのコレクターの社長が自宅で何者かに殺害された。 社長はダイイングメッセージのように1枚の札を握り締めていた。 完全犯罪と思われたが、物知りの薬剤師が興味を持ち、謎を解く。 第9回メフィスト賞受賞作品。 …

地震

日曜日に続いて、大きな揺れだった。いずれの日も寝そべっていたので、 揺れがくる前兆のようなものを、直前に察知した。「あ、地震が来るかな?」 その1分以内に揺れ始めた。少し前に知っても、大地震になればどうしようもない。 東京は地震が多い。でもこ…

底の浅さ

普段、人当たりの良さそうな人が、突然ブチ切れたりする。 それが本性なのかとがっかりさせられる。上の立場の人にこんなのがいれば最悪。 だったら普段から偉そうにしとけと思う。良い人の仮面が簡単に剥がれ落ちる。 自分は大阪の人間なので、東京の人が怒…

黒龍の柩(上・下)

作者:北方謙三|幻冬舎文庫 新撰組の土方歳三をとりあげたハードボイルドな冒険歴史小説。 かなり、作者独自の創作部分があり、新しい展開は面白かった。 まず冒頭の山南敬助との友情関係を描くところには驚いた。 その後、勝海舟から坂本竜馬を紹介され、…

飛び込み

日曜日のプールは空いていて、いつも快適だ。 だが、今日は普段見ない男女6人くらいのグループがいた。 若いのか老けているのかよくわからない気持ちの悪さを醸しだしていた。 ここのプールは飛び込みができるようになっている。 普段は飛び込みは少ないの…

球界再編問題

ここのところ日刊スポーツの1面はまた、球界再編問題になっている。 村上ファンドが阪神電鉄株、楽天がTBSの株を大量取得したのが発端。 阪神とオリックス、楽天と横浜の合併が進むのではと予想されている。 望まなくても変化の強いられる時代だから、そ…

人を疑う

有楽町の国際フォーラムで行われている金融関係の情報技術の展覧会に行った。 業種限定で、事前申込という制限があったので、来場者は多くなかったと思う。 そのわりに出展会社は多く、会場の中は出展社の名札をぶら下げた人がいっぱい。 ほとんどのブースが…

鏡の中は日曜日

作者:殊能将之|講談社文庫 「ハサミ男」「黒い仏」もそうだが、この人は幻惑させるミステリーを書く。 何らかの障害を持った人の視点で描かれる第1章だが、読みやすい。 その後、現在と過去が交差しながらストーリーが進む。 異形の館で起きた殺人事件を…

戦力外ポーク

作者:ゲッツ板谷|角川文庫 作者の身の回りに集まる、バカでマヌケな人たちを綴ったエッセイ集。 この人はパチンコ雑誌でコーナーを持っていたときから注目していた。 「金角&銀角」コンビの旅打ち紀行文はとても笑えた。 パチスロを打たなくなっても、「…

予定がなければ

3連休なんて必要ない。だらけた気分を引きずったまま、1日中やる気なし状態。 惰性で仕事をこなし、半分以上はサボって過ごしたくせに、何故か激しい肩こり。 おまけに、連休前にやろうとしていた仕事を忘れてしまうし。 忘れてしまうくらいだから、たいし…

時の密室

作者:芦辺拓|講談社文庫 大阪を舞台にしたミステリー小説。「時の誘拐」の続編。 サラ金の経営者が殺され、容疑者となった男の弁護を引き受ける主人公の森江。 容疑を晴らしたものの、直後に被害者のかつての仲間が殺される事件が発生する。 過去に起きた…

ララピポ

作者:奥田英朗|幻冬舎 6人の情け無い人間を取り上げた短編集だが、実は連作になっている。 対人恐怖症のフリーライターがデブのテープリライターと出会う話から始まる。 その後出てくるのは、風俗専門のスカウトマン、専業主婦のAV女優、 カラオケボック…

プール貸切

千代田区の某所で昼間に泳いだが、誰もいなかった。 快適だったが、時間が過ぎると、逆に居心地が悪くなった。 自分ひとりだけが泳いでいるのに、監視員が3人もプールサイドにいる。 何だか申し訳ない気分だ。休憩にでも行ってくれたらいいのに。 わがままだ…

悪党たちは千里を走る

作者:貫井徳朗|光文社 高杉と園部はコンビを組み、詐欺をしているが、ぎりぎりの生活。 女詐欺師の菜摘子と知り合い、金持ちの犬を誘拐することを計画する。 その家の巧という少年が「ボクを誘拐して」というところで計画を変更する。 だが、巧が本当に誘…