男の民俗学Ⅰ職人編

作者:遠藤ケイ小学館文庫
杜氏、花火師、猿回し、凧師、琵琶法師、虚無僧、金魚屋、煙突掃除人、
ちんどん屋など、今はなくなってしまったかもしれない、職業につく人たち。
この本は元々80年代にビッグコミックオリジナルで連載されていたもの。
どおりでどこかで見たような気がした。作者の描く絵と文章が半々。
昭和時代でも絶滅寸前の頑固な職人たちを見ていると、うらやましい気分になる。
合理化・ネットワーク化が進んでいる現在は便利になったけど、
息苦しさを感じるし、技術はただ単に消費されるだけになったように思う。
指先の技術はどんどん肩身が狭くなり、プレゼンなどの口先の能力が台頭する。
WEBのデザインなどの仕事も将来的にはなくなってしまうのかもしれない。
ツールはどんどん便利になり、初心者でも簡単に作成できるようになってきている。
経験で身につけたものだけど、所詮バーチャルなモノしかできないのだから、仕方が無いのかな。
PCからマウスも近いうちになくなるような気もしている。

男の民俗学〈1〉職人編 (小学館文庫)

男の民俗学〈1〉職人編 (小学館文庫)