QED 百人一首の呪

作者:高田崇史講談社文庫
百人一首カルタのコレクターの社長が自宅で何者かに殺害された。
社長はダイイングメッセージのように1枚の札を握り締めていた。
完全犯罪と思われたが、物知りの薬剤師が興味を持ち、謎を解く。
第9回メフィスト賞受賞作品。
百人一首に秘められた謎解きと、犯人探しの2本立てで話は進む。
百人一首の一つ一つをパズルのピースに見立てるところは面白いが、
正直なところ、理解をするのはしんどくなり、途中であきらめた。
じっくり読めば面白いのだろうが、これは歴史的に正解と証明された訳ではない。
斜め読みをしてしまったが、犯罪の動機を知るのに影響は無かった。
題材としては面白く、百人一首を少し勉強してみようかなと思った。
百人一首の内容がなければ、平凡な小説だが、もう1作は読んでみよう。

QED 百人一首の呪 (講談社文庫)

QED 百人一首の呪 (講談社文庫)