狭小住宅

作者:新庄耕|集英社文庫
文庫本裏書
学歴も経験も関係ない。
すべての評価はどれだけ家を売ったかだけ。
大学を卒業して松尾が入社したのは不動産会社。
そこは、きついノルマとプレッシャー、過酷な歩合給、挨拶がわりの暴力が日常の世界だった。
物件案内のアポも取れず、当然家なんかちっとも売れない。
ついに上司に「辞めてしまえ」と通告される。
松尾の葛藤する姿が共感を呼んだ話題の青春小説。


すばる文学賞受賞作だが、どす黒いリアルな話。
これが賞を取ったのは、疑問。
松尾が吹っ切れて、成長するところもあまり共感できなかった。
時々、こういう話もネットで見るけど、こんなクソみたいな会社にしがみつく連中は哀れだ。



狭小邸宅

狭小邸宅