ワン・モア

作者:桜木紫乃|角川文庫
文庫本裏書
安楽死事件を起こして離島にとばされてきた女医の美和と、オリンピック予選の大舞台から転落した元競泳選手の昴。
月明かりの晩、よるべなさだけを持ち寄って躰を重ねる男と女は、まるで夜の海に漂うくらげー。
同じ頃、美和の同級生の鈴音は余命宣告を受けていて…どうしようもない淋しさにひりつく心。
人肌のぬくもりにいっときの慰めを求め、切実に生きようともがく人々に温かなまなざしを投げかける、再生の物語。

6つの話の連作集で、それぞれの話がそこそこ面白い。


ワン・モア (角川文庫)

ワン・モア (角川文庫)