星がひとつほしいとの祈り

作者:原田マハ実業之日本社文庫
文庫本裏書
売れっ子コピーライターの文香は、出張後に寄った道後温泉の宿でマッサージ師の老女と出会う。
盲目のその人は上品な言葉遣いで、戦時中の令嬢だった自らの悲恋、献身的な女中との交流を語り始め…(「星がひとつほしいとの祈り」)。
表題作ほか、娘として妻として母として、20代から50代まで各世代女性の希望と祈りを見つめ続けた物語の数々。

7つの話が収録されているが、表題作が特に面白く、余韻が残る。
冒頭の「椿姫」はあまり面白くないが、他の作品はそこそこ面白い。