信長の二十四時間
作者:富樫倫太郎|NHK出版
天下を目前にした織田信長。
彼が虐殺した伊賀衆の生き残りが、信長の命を狙う。
連歌師として名高い里村紹巴が首領で、のちの石川五右衛門と思われる忍びが手下にいる。
紹巴は、京の貴族に取り入り、明智光秀の信頼を得ている。
さらに木下秀吉と軍師の黒田官兵衛に信長の動向を伝えている。
また、徳川家康の配下の服部半蔵の動きにも注目している。
信長が本能寺の変で死ぬことが前提で、誰が信長を殺したのかというテーマ。
秀吉がブラックで、家康がうまく立ち回り、光秀が貧乏くじ。
忍者の暗闘と、覚悟の定まらない貴族と、それぞれの心情が緊迫感にあふれている。
結末はすっきりしないが、信長の死後の扱いは面白い。
- 作者: 富樫倫太郎
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2013/02/22
- メディア: 単行本
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