フォルトゥナの瞳

作者:百田尚樹|新潮社
幼い頃に火事で家族を失った木山慎一郎。
彼は、自動車の塗装工場で働いている。丁寧な仕事ぶりだが、夢も希望もない。
ある日、出勤途中に、腕が透明になっている人を目撃する。
自分の目がおかしくなったのかと思うが、その後も透明な人を目撃。
興味本位で、その人の後をつけると、車にはねられ死亡した。
近いうちに死亡する人の体の一部が透明になることを知る。
慎一郎は、何人かを救うが、自身の体に激しい痛みを感じる。
同じ眼力を持つ男に出会い、能力は使わないようにと忠告される。
携帯ショップで出会った葵に惹かれ、彼女を救った後は、能力を封印することにした。
葵と生活を築くことを夢み、人生が好転する手応えを感じていた。
ところが、近くの保育所で大量の園児の姿が透明に見えて、子供たちの命を救おうとする。



暗い性格の慎一郎が、正義に生きるストーリーだが、救いはない。
面白い作品を連発している作者だが、これはそんなに面白くなかった。
レベルが格段に下がったように思えて、がっかり。


フォルトゥナの瞳

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