さよならのためだけに

作者:我孫子武丸|徳間文庫
文庫本裏書
「だめだ、別れよう」「明日必ずね」
ネムーンから戻った夜、水元と妻の月はたちまち離婚を決めた。
しかし、少子晩婚化に悩む先進国諸国は結婚仲介業PM社を国策事業化していた。
PMの画期的相性判定で結ばれた男女に、離婚はありえない。
巨大な敵の執拗な妨害に対し、二人はついに、「別れるための共闘」をするはめに。
孤立無援の戦いの行方、そしてPMの恐るべき真の目的とは?


PM社により特A判定で結婚した水元と月だったが、結婚直後から愛称は最悪。
初夜も迎えず、別れることを決めた。
ただ、水元がPM社の社員だったので、離婚は最初から難航する。
お互いの親友が協力するが、PM社の妨害に会う。
ミステリ作家には珍しいSFチックな作品。
ストーリーはスリリングで、面白かったが、黒幕の正体は少しだけがっかり。


さよならのためだけに【徳間文庫】

さよならのためだけに【徳間文庫】