退職刑事

作者:永瀬隼介|文春文庫
文庫本裏書
職を追われた悪徳刑事の夢。
迷宮入りした幼女神隠し事件の解明に執念を燃やす老刑事。
仕事に追われ息子を失った刑事の悔恨。
三代続く名門警察一家に隠された闇。
様々な事情を抱え、職を辞した刑事たちに訪れた「人生最後の事件」とは?
刑事という特殊な職業の生態を迫真の筆致で描く警察小説短編集。



「退職刑事」は離婚後、大きな屋敷に住む高岡の息子がヤクザのトラブルに巻き込まれる話。
「ミス・Pの憂鬱」は事件に巻き込まれた女性教師と刑事の会話劇。
「帰郷」は野球で活躍した故郷に戻った元刑事が、幼馴染たちの苦境を救おうとする話
神隠しの夜に」は、少し毛色が変わり、神隠しにあった兄弟を訪ねる老刑事の話。
「親子鷹」は、伝説の刑事の家系の3代目の不祥事を暴こうとする叩き上げの刑事の話。
それぞれが面白く、ブラックな結末がいい。


退職刑事 (文春文庫)

退職刑事 (文春文庫)