スイングアウト・ブラザーズ

作者:石田衣良光文社文庫
文庫本裏書
大学卒業から11年、ほぼ同時に彼女に振られた同級生三人組。
冴えない彼らは、大学時代のあこがれの先輩、河島美砂子が始めた男性向けエステティックサロの第一期生になった。
腕利き講師たちが用意した数々の課題をクリアして、目指すはズバリモテ男!
見た目だけでなく内面まで磨き上げようと悪戦苦闘の空振り三人組が、女心を動かす男に変身できるのか?


冴えない三人組が、徐々にステップアップするストーリーは面白かった。
でも、女性の視点で、男性の評価を一方的に下すところは、共感できなかった。
時代を読み取るのが得意な作家だが、深みがなく、表層的な部分だけを描いている。
まあ、ヒマつぶしではハズレがない作家だから、これでいいだろう。



スイングアウト・ブラザース (光文社文庫 い 53-1)

スイングアウト・ブラザース (光文社文庫 い 53-1)