星火瞬く

作者:葉室麟講談社文庫
文庫本裏書
外国人憎しの異人斬りが横行する幕末、世界を相手にして革命家、バクーニンが横浜に現れた。
小栗忠順高杉晋作ら幕末の志士と対峙し革命の本分を説くバクーニン
同時に勃発するイギリス公使館襲撃事件。
彼は真の革命家か、ロシアが放った謀略の仕掛け人か。
革命と維新に揺れる時代の隠された真相が暴かれる。


この作品は国外追放されたシーボルトが、息子を伴い再来日するところから始まる。
シーボルトの息子アレクサンダーの目線で、ストーリーが進む。
バクーニンの豪放磊落な性格と、彼に対面しても物怖じしない日本の武士たち。
小栗忠順勝海舟、清川八郎、高杉晋作
スリリングなシーンも多く、飽きないが、少し物足りない。
小栗、勝は、話の中心に置かれるが、高杉は終盤に取ってつけるような登場。
面白いが、この作者にしてはイマイチかな。




星火瞬く (講談社文庫)

星火瞬く (講談社文庫)