消えた少女

作者:五十嵐貴久双葉文庫
銀行員だった川庄は、医者の妻と離婚し、息子を引き取った。
吉祥寺のマンションのローンは妻が払うことになり、川庄は仕事を辞めた。
コンビニでバイトをしながら、息子を養い、夜はオカマバーで飲む日々。
オカマバーの京子から、家出した猫の捜査を依頼され、猫を探し当てる。
有能な探偵という称号をもらった川庄は、1年前に失踪した小学生の女の子の捜査を依頼される。
少女の失踪は不可解で、警察の捜査も難航していた。
少女の母と会い、警察の捜査状況を確認し、独自に捜査を始める。
少女の母の純菜は美しく、川庄は恋心を抱き、気合を入れて、吉祥寺を操作する。
ところが、純菜から捜査の打ち切りを告げられる。
あきらめきれない川庄は、純菜の夫の会社に聞き込みに行く。
すると、少女の失踪時期に、姿を消した怪しい人物を見つける。



いまどき珍しい素人探偵の活躍を描いた作品。
ちょっと早い段階で犯人はわかったのは残念だが、構成やキャラクター造形は上手く、さすがだとおもう。
続編を期待したい。