コラプティオ

作者:真山仁|文春文庫
震災後に登場したカリスマ総理の宮藤は、わかりやすい言葉で国民の圧倒的支持を得る。
白石は学生時代に宮藤に会って、心酔し、彼のブレーンとなる。
白石の同郷の神林は新聞記者となり、宮藤の周辺のスキャンダルを察知する。
宮藤を支える白石と、宮藤の疑惑を暴こうとする神林の2人を軸に話が進む。
冒頭からた政界のドロドロとした駆け引きは面白い。
アフリカの途上国で起きた邦人の殺人事件をきっかけに、宮藤の核エネルギーに対する疑惑が浮上する。
命を張ってアフリカの取材をする神林。
白石は、強引に原子力発電を再開しようとする宮藤に不信感を持つ。
圧倒的な支持率を得た宮藤だが、神林と白石に不正を暴かれていく。
神林の上司の東条、白石の上司の田坂がそれぞれいい味を出している。


コラプティオ (文春文庫)

コラプティオ (文春文庫)