ハナシはつきぬ!

作者:田中啓文集英社文庫
落語をモチーフにした作品の5作目で、最終作。
酔いどれの師匠の梅寿と、暴走族上がりの梅駆の掛け合いの面白さで続いてきた。
最終作は、梅駆がひょんなことから売れっ子芸人になってしまう。
落語を離れ、メディアの寵児になった梅駆。
スケジュールに追われる日々と、ステップアップした生活。
でも、落語が懐かしくなり、梅寿の挑発に乗ってしまう。


本作は最終作で、それなりの伏線があるが、テンションは低い。
梅駆の人生に大きな転機があるのだけど、面白さを感じなかった。
もう少し続けてもいいのではと思うが、作者は無理やり終わらせたのかな?