カフーを待ちわびて

作者:原田マハ宝島社文庫
沖縄の小さな島で、雑貨屋を営む青年の明青。
両親はなく、ユタの老婆と助け合って暮らしていた。
島を離れたことのない明青だったが、本土のリゾート地へ旅行をする。
その地で「嫁募集」の絵馬を奉納する。
すると、「幸」という女性が嫁になりたいと手紙をよこしてくる。
半信半疑の明青の前に「幸」はやってくる。
「幸」は美しく、人懐っこかった。
幸せな未来がつかめそうだったが、降ってわいたリゾート開発が二人を引き裂く。


第1回「日本ラブストーリー大賞」受賞作。
ストーリーは面白いし、明青と幸の過去の因縁も面白い。
人の痛みを人一倍理解している明青が自分をさらけ出すクライマックスがいい。


カフーを待ちわびて (宝島社文庫)

カフーを待ちわびて (宝島社文庫)