花の鎖

作者:湊かなえ|文春文庫
親を亡くし、祖母ががんで入院し、勤務先が倒産した梨花
親族の勧めで結婚したものの、子供が生まれず悩む美雪。
水彩画の講師をしつつ、和菓子屋でバイトをする沙月。
3人の女性の生活に絡んでくる「K」という男性。


ミステリだが、早い段階で、プロットは何となくわかった。
それでも作者はごまかしをすることなく、ストーリーを進めていく。
ミステリで途中で種が割れてしまうのは致命的だが、この作品は面白かった。
話が面白ければ、そんなことは問題がないと認識させる上手い小説だった。


花の鎖 (文春文庫)

花の鎖 (文春文庫)