恋雨

作者:柴田よしき|文春文庫
モデルから俳優になろうとしている若手男優と、マネジャーのラブストーリー&ミステリ。
京都の大学を卒業し、OLをしていた茉莉緒は、取引先の男性と不倫関係となり、退職を余儀なくされる。
バイトで映画のエキストラに参加した茉莉緒は、売り出し中の俳優の雨森海に出会う。
その現場で殺人事件が発生するが、茉莉緒は海に気に入られ、マネジャーとして上京する。
その後も、茉莉緒と海は、殺人事件に巻き込まれ、ついには海が疑われることになる。


新人マネジャーとしての奮闘や、海を取り巻く人物のミステリアスな状況は飽きさせない。
ただ、結末は少し陳腐。悪くないのだけど、この作家にしては、茉莉緒と海の関係が安易。
それでも、エピローグではうまくまとめている。


恋雨 (文春文庫)

恋雨 (文春文庫)