感染遊戯

作者:誉田哲也光文社文庫
ヒット作「姫川玲子」シリーズの5作目。
本作は今までの脇役の刑事が事件を追う形式をとっている。
リタイヤしたキャリア官僚が連続して殺害される。
被害者は、血友病をばら撒くきっかけを作った厚生労働省の官僚。
セクハラを繰り返し、裏金を作っていた外務省の役人。
3人目は年金機構で、改悪をおこなった理事。
3つの事件は、姫川と過去に関係があった刑事がそれぞれ捜査にあたる。
すると、キャリア官僚の個人情報をWEBで公開しているサイトに行きつく。


ずさんな仕事をしてきた官僚に対する復讐は、犯罪者に共感を覚える。
また、姫川から離れた刑事たちの活躍は、シリーズの広がりを予感させる。
スピンオフな展開だが、面白かった。


感染遊戯 (光文社文庫)

感染遊戯 (光文社文庫)