私と過ごした1000人の殺害者たち

作者:金原龍一|宝島社SUGOI文庫
1976年に強盗殺人を犯した筆者は、無期懲役の判決を受ける。
判決を受けたころは、無期懲役は15年から20年で出所できるという風潮だった。
ところが、筆者は31年間服役することになった。
長すぎる刑期に対する嘆きと心情がつづられる。
だが、この本の主題はムショで出会った様々な服役囚のエピソード。
金属バット殺人の一柳や、自殺した作家の見澤などの有名どころから、マイナーな服役囚まで。


作者の名前から、在日だとわかるが、それを隠そうともしていない。
出所後、通名を変えたのかな?
自分のことや心情をあまり描いていないことはマイナス材料にならない。
ただ、すでにネットで既知のことも多く、エキサイティングなところはなかったな。