下山事件 最後の証言

作者:柴田哲孝祥伝社文庫
下山事件は戦後のどさくさで、国鉄総裁の死体が見つかった事件。
一般的には自殺で片づけられているが、GHQによる謀殺の説も根強い。
すでに何作かを出している作家が、自身の家族に事件の関係者がいたことを告白する。
祖父が戦中、戦後に世話になった「亜細亜産業」に怪しげな匂いを感じる。
祖父の死後、残された家族や「亜細亜産業」関係者にインタビューを試みる。
松本清張やジャーナリストが上梓した説をことごとく否定し、新説を発表する。
スリリングな展開で、これが正解に近いと思わせる展開。
いくつかの推理小説大賞を受賞しているが、最後まで読むと、そんなに面白くなかった。


下山事件完全版―最後の証言 (祥伝社文庫 し 8-3)

下山事件完全版―最後の証言 (祥伝社文庫 し 8-3)