ジューン・ブラッド

作者:福澤徹三幻冬舎
ヤクザの梶沼は、抗争相手の組長の射殺を命じられる。
4人で襲撃するが失敗。ところが相手組長は何故か死体で発見される。
梶沼は身内にはめられたことを悟り、逃げることにした。
デリヘル嬢の里奈をつれ、東京を離れ、名古屋で引きこもりの高校生の健吾が仲間に加わる。
3人は大阪、岡山、広島、福岡と逃避行を続ける。
身内のヤクザの襲撃、関西の日本最大の組織からも狙われる。
さらに冷酷無比な殺し屋の八神が、梶沼たちを執拗に追い詰める。
3人は沖縄を目指して、逃亡を続ける。


人質にしたつもりもないのに、梶沼についてくる里奈と健吾。
2人は梶沼に対して次第に共感を持ち、梶沼も彼らに心を開く。
絶体絶命の危機も乗り越えるが、八神からは逃れられない。
小気味好く、飽きさせない展開で、一気読みした。
面白かったが、この作家の作品の中ではちょっとだけ平凡だった。


ジューン・ブラッド

ジューン・ブラッド