カッコウの卵は誰のもの

作者:東野圭吾光文社文庫
文庫本裏書
往年のトップスキーヤー緋田宏昌は、妻の死を機に驚くべきことを知る。
一人娘の風美は彼の実の娘ではなかったのだ。
苦悩しつつも愛情を注いだ娘は、彼をも凌ぐスキーヤーに成長した。
そんな二人の前に才能と遺伝子の関係を研究する科学者が現れる。
彼への協力を拒みつつ、娘の出生の秘密を探ろうとする緋田。
そんな中、風美の大会出場を妨害する脅迫者が現れる。


相変わらず安定して、面白いストーリーを供給する器用な作家だ。
読んでいる間は面白いが、読後感があまり残らないのも特徴だ。
単に時間つぶしの娯楽だとしたら、それはそれで悪くない。
白夜行」や「殺人の門」のような傑作もあるが、積極的に手に取れない作家でもある。


カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫)

カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫)