海獣ダンス

作者:山本甲士|小学館文庫
2流大学から、大手ビール会社に就職した英一は、話題となるCMを作成した。
その後の期待は重荷となり、将来に疑問を感じた英一は、故郷の町役場に転職した。
そのころ、故郷には謎の水棲動物が出現しており、メディアでも取り上げられていた。
観光課に配属された英一は、町おこしに利用することを考える。
英一の経歴は表面上華やかだったので、フリーライターの白銀が取材に訪れる。
ダメ上司、ワンマン町長に対して、民間企業で培った調整力・交渉力を発揮する。
町おこしに自信を持った英一だが、思わぬ落とし穴に遭遇する。
謎の水棲動物はやらせで、その片棒を英一の従兄弟が引き起こしているという疑惑が。


作者お得意の巻き込まれ型ストーリーで、ドタバタは相変わらず面白い。
ハッピーエンドとはならないのだけど、結末はいい感じだ。


海獣ダンス (小学館文庫)

海獣ダンス (小学館文庫)