求愛

作者:柴田よしき|徳間文庫
フリーランスの翻訳家の弘美は、友人の由嘉里が自殺したことに不審な点を見つける。
彼女の夫と共に調べると、図らずも身内による殺人であったことを暴いてしまう。
その後、心療内科の治療で知り合った弓枝と友人になるが、彼女も婚約者と心中する。
弘美は弓枝の婚約者の職場を調べ、偽装を見抜くが、殺されそうになる。
そのことがきっかけで、探偵事務所で働くことになる。
自殺するかもしれない女子中学生、不倫している医師の妻。
普通の日常に潜む人の闇を明らかにしていく。
一方で弘美は、由嘉里が殺されたきっかけとなったエセ探偵を追っていた。
事務所の同僚の協力もあり、ターゲットを追い詰めていく。


前半は弘美の苦悩、後半は探偵となった弘美が調査する事件。
雰囲気は変わるが、一貫性があり、面白かった。
タイトルも最後に効いている。


求愛 (徳間文庫)

求愛 (徳間文庫)