ダブル

作者:深町秋生幻冬舎文庫
新型ドラッグで急成長した神宮グループ。
苅田は、元自衛官の弟と共に組織拡大のための暴力装置として活躍していた。
だが、かつての仲間の裏切りを襲撃し、弟が新型ドラッグにむしばまれていることに気づく。
ボスの神宮は、ドラッグを売るが、組織のメンバーには禁じていた。
冷酷な神宮から弟を隠すため、恋人に託すが、弟も恋人も神宮の配下に殺害される。
苅田自身も海上で銃撃され、瀕死の重傷を負うが、警察組織に救い出され、復讐を誓う。
韓国に渡り、整形をした苅田は、再び、神宮の組織に雇われる。
戦闘能力に優れた苅田は組織の中で台頭していくが、神宮が行方不明になっていた。
神宮の不在をつき、敵対勢力が侵略してくるが、苅田は撃退し、再び組織の中で力をつけていく。
警察に協力した苅田の動向に不審に思う幹部もおり、仲間からの襲撃に直面する。
連絡役の女刑事も囚われ、拷問を受ける場面に立ち会う。
耐えきれなくなった苅田は自らの身分を明かし、神宮グループと対決する。
神宮がいない組織を潰すことは単独でも可能だと思った苅田だが、意外なところで神宮と遭遇する。


スピード感のあるバイオレンス作品で、そこそこ面白かった。
デビューからそんなに経っていないけど、これから良い作品を書いていくだろうな。
今後に期待。


ダブル (幻冬舎文庫)

ダブル (幻冬舎文庫)