不良録 関東連合元リーダーの告白

作者:石元太一双葉社
舎弟が海老蔵に暴行を働き、逮捕され、俳優デビューが決まったとたん、逮捕された男の自叙伝。
ネットでは関東連合のメンバーの記述を目にすることがあって、興味があった。
作者がヤクザの息子として生まれたところから、関東連合の総長としてのし上がるまでの話はありきたり。
2000年にトーヨーボール事件で、抗争相手を金属バットで殴り殺し、少年院に2年間。
ここまでは克明に描かれているのだが、出所後にジムを経営するまでの記述は曖昧。
上原美優が自殺したことも、海老蔵への暴行事件もぼかしている。
知りたいことは書かれず、単に「俺はこんなに悪かった。でも今は反省している」という内容。
出版後、すぐに逮捕されたから、これは何か見つかるかなと思った。
半グレが、六本木でのさばっていくようになるところを知りたかったが、完全に期待外れ。
暴走族時代の写真もあるが、ダサすぎる。世紀末の東京に田舎のヤンキーが存在していたのか。
暴走族同士の抗争も、闇金ウシジマくんで描かれている内容以上のことはない。
それにしても何で逮捕されたのだろうな?


不良録 関東連合元リーダーの告白

不良録 関東連合元リーダーの告白