浪花少年探偵団

作者:東野圭吾講談社文庫
大阪の下町を舞台に、88年に書かれた連作集。
タイトルは少年探偵団とあるが、主役は小学校の女教師のしのぶだ。
近所で起きる事件を警察を出し抜いて、解決していく。
教え子たちの抑えきれない好奇心により、巻き込まれていくのがパターン。
事件には殺人もあるが、凄惨ものはなく、動機も怨恨より、偶然の重なりが多い。
しのぶをめぐる三角関係もあり、この当時からストーリーは上手い。


続編も買ったが、今の作品に比べると、ちょっとクオリティは低い。
でも、それは当時の時代をリアルタイムで描いていることによる古臭さによるものかな。
デビューから安定した作品を供給していることがわかる。


話は全然それてしまうが、福原愛は、子供のころに試合で泣き過ぎたな。
今でも、それが表情に張り付いていて、ちょっと損をしていると思う。
あの手の顔つきには悲壮感は似合わない。


新装版 浪花少年探偵団 (講談社文庫)

新装版 浪花少年探偵団 (講談社文庫)